この度、9 月 1 日(土)新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか公開となります佐藤泰志原作、三宅唱監督『きみの鳥はうたえる』のメインビジュアルと本予告編を解禁致します。

函館の夏、僕たち 3 人はいつも一緒だった―
この度、解禁された本ビジュアルは、ティザービジュアルの夜のクラブでのシーンから一転、函館の柔らかい光に包まれ、何かを決意したような3人の、それぞれの表情を捉えたビジュアルになっている。「この夏が、いつまでも続くような気がした」というコピーも添えられ、この3人がどのように、ひと夏を過ごし、終わりをむかえることになるのか気になるところだ。

本ビジュアルと同時に解禁となった本予告では、柄本佑演じる「僕」と石橋静河演じる佐知子が、親密に肌を寄せて微笑みあい、キスをするシーンから始まっている。そんななか、「僕」と同居している、染谷将太演じる静雄がちょうど帰ってきてしまい、二人の様子をうかかがいつつ、そっとドアを閉める姿も映し出されている。一緒になった「僕」と佐知子に、静雄も加わり、<僕たち 3 人はいつも一緒にいた>という字幕が示すように、夜通し酒を飲み、踊り、笑いあう 3 人の楽し気に過ごす日々が描かれている。
続くシーンでは、萩原聖人演じる本屋の店長が、二日酔いで出勤する「僕」をいさめる姿、渡辺真紀子演じる静雄の母親が、静雄に「飲みすぎだよ」と心配される姿を映し出し、さらには佐知子が「若さってなくなっちゃうものなのかな?」と同僚らしき女性に話す台詞がかぶさり、3 人の楽しかった日々がいつか終わる予感を暗示させるものとなっている。
そして、ラストでは部屋で思い悩む佐知子の姿、そして今まで見せなかった真剣な表情で「佐知子!」と叫ぶ「僕」の姿をとらえて予告編は終わっている。
本作は、『海炭市叙景』(10)、『そこのみにて光輝く』(14)、『オーバー・フェンス』(16)と代表作が次々に映画化され、選集や評伝も出版されるなど、改めて再評価の波が続く函館出身の小説家、佐藤泰志の初期最高傑作と呼ばれる同名小説の映画化。原作の骨格はそのままに、舞台を東京から函館にうつし、現代の物語として、みずみずしく息を吹きかえした。監督を務めたのは、『Playback』(12)、『THE COCKPIT』(15)など意欲的な作品を制作してきた三宅唱。新鋭監督と若手実力派俳優がつくりだした、今を生きる私たちのための青春映画がここに誕生した。

函館シネマアイリス開館 20 周年記念作品『きみの鳥はうたえる』2018 年/106 分/2.35/カラー/5.1ch
出演:柄本佑 石橋静河 染谷将太 足立智充 山本亜依 柴田貴哉 水間ロン OMSB Hi’Spec 渡辺真起子 萩原聖人
脚本・監督:三宅唱/原作:佐藤泰志(「きみの鳥はうたえる」河出書房新社/クレイン刊)/音楽:Hi’Spec/撮影:四宮秀俊
/照明:秋山恵二郎/録音:川井崇満/美術:井上心平/企画・製作・プロデュース:菅原和博/プロデューサー:松井宏/製
作:函館シネマアイリス/制作:Pigdom/配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス
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