絵画ファンとミステリーファンを熱狂させた世界的ベストセラー本を英国が誇る最高のスタッフ・キャストで映像化した、『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』が10月6日(土)より公開となります。本作は、「フェルメールの絵画の世界を小説にしたい」という原作者の思いから生まれたベストセラー小説を『ブーリン家の姉妹』のチャドウィック監督と『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞®を受賞したトム・ストッパードの脚本により映画化。ソフィアを演じたアリシア・ヴィキャンデルは「真珠の耳飾りの少女」をオマージュした衣装や、フェルメール・ブルーのドレスをまとい、清楚だが身の内に熱い想いを秘めた女性を体現しています。若く美しい画家のヤンには、『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーン。そのほか夫のコルネリス役にクリストフ・ヴァルツ、チューリップを栽培する修道院の院長役にはジュディ・デンチなどのオスカー俳優たちが名優の称号にふさわしい演技で観る者を物語へと引き込みます。

この度、10/5(金)から上野の森美術館で開催される「フェルメール展」と映画『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』のタイアップが決定いたしました。オランダ絵画黄金時代の巨匠ヨハネス・フェルメール(1632-75)は、国内外で不動の人気を誇り、現存作はわずか35点ともいわれており、今回はそのうち日本初公開を含む8点が東京に集結。日本美術展史上最大のフェルメール展となります。
今回日本にやってくる「手紙を書く婦人と召使い」「恋文」のように、フェルメール絵画を読み解くうえでのキーワードのひとつに、【女主人と女中】が挙げられます。「手紙を書く女と召使い」では、床には手紙と封蠟が落ちており、一心不乱に手紙を書く女のそばで待つ召使(女中)の表情には何か含むところがあるようで、物語の予感を誘います。本作においても、主人公・ソフィア(アリシア・ヴィキャンデル)と女中・マリア(ホリデイ・グレンジャー)が、共犯関係とも言えるような主従関係を繰り広げ、物語をドラマティックな展開へと導きます。許されない恋を叶えるため、主人公と女中が遂行した驚くべき計画とは?
フェルメールは今でこそ人気画家ですが、作品数は極端に少なく、今なお謎めいた画家のままで作品を通してしか触れることはできません。しかし、本作はフェルメールの生きた時代を描き、そしてフェルメール世界へのオマージュに満ちています。女主人と女中の密やかな共犯関係をはじめ、鮮やかなフェルメール・ブルーのドレス、薄暗い室内に差し込む光…。本作を観ることで、より深くフェルメールの世界へ入り込むことができるはずです! 「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」の公開と美術展の開催で、10月、フェルメールが最も熱くなること間違いありません!

―映画を観ると、さらに深まる―
日本美術展史上最大の「フェルメール展」開催!

17世紀オランダ絵画黄金時代の巨匠ヨハネス・フェルメール(1632-75)。世界屈指の人気を誇り、ミステリアスな緊張感をたたえた静謐な空間、光の粒子までをも捉えた独特な質感を特徴とし、「光の魔術師」と称されることもあります。寡作の画家として知られ、現存する作品はわずか35点とも言われています。今回は、代表作「牛乳を注ぐ女」をはじめとした8点(下記に記載の作品)までもが東京に集結する、日本美術展史上最大の「フェルメール展」です。
◆会期:10月5日(金)~2019年2月3日(日) 日時指定入場制 
◆会場:上野の森美術館 ◆公式HP:www.vermeer.jp/