数々の映画、ドラマに出演し、名実ともにトップを走り続ける俳優・山田孝之が、一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュースに挑戦し、山田とは旧知の仲である俳優・阿部進之介が主演を務める映画『デイアンドナイト』。
完全オリジナル作品である本作が問いかけるテーマは「人間の善と悪」。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちの物語は、混沌とした現代で強く生きることの厳しさをも描き出します。山田プロデューサーは、ロケ地の交渉やロケハン、オーディション審査、スポンサーとの交渉、また映画、ドラマ、CMの撮影の合間を縫って、脚本開発会議を定期的に主催。脚本やキャスティングに関して積極的にスタッフと意見を交わしながら本作の製作へ挑みました。監督を務めるのは、ドラマ「100万円の女たち」や映画『7s/セブンス』『光と血』などを手掛け、映画、ドラマ、MV、CMなど様々な分野で映像表現の幅を広げ活躍する若手監督の最注目株とも呼び声の高い藤井道人。山田、阿部と共に同世代のメンバーが熱い思いをぶつけ合いながら、2017年11月3日にクランクイン。秋田県の秋田市、鹿角市、三種町で同年11月末まで撮影が行われ、現在は仕上げ作業中。こころ揺さぶる人間ドラマの完成が間近に控えています。
この度、追加キャスト、ポスタービジュアル、特報映像の情報が解禁。さらに2019年1月26日(土)全国公開が決定となりました。

今回、情報解禁されたキャストは、父を亡くし実家に戻った明石幸次(阿部進之介)に救いの手を差しのべる児童養護施設で働く男・北村健一役に、今年だけで『スティルライフオブメモリーズ』『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』『きらきら眼鏡』と出演作の公開が続き、映画界で唯一無二の存在感を放ち続ける安藤政信。かねてより山田プロデューサーとは深い信頼関係にあった安藤へ、昼と夜の顔を持ち、正義と犯罪を共存させながら主人公・明石幸次に不確実な善悪の境界線を突きつける重要な役どころを託しました。また、北村がオーナーを務める児童養護施設で物心つく前から生活をしている少女・大野奈々役には、山田プロデューサーと本作の企画・原案も務める阿部進之介が参加したオーディション(芝居の相手役を務め、審査にも参加)で、ひときわ輝きを放つ表現力に山田プロデューサーも惚れ込んだ、今最も注目を集める若手女優・清原果耶。今年に入り『ちはやふる -結び-』(18)、「透明なゆりかご」(NHK/18)と出演作品が絶えない清原の代表作にもなりえる圧倒的な表現をスクリーンに焼き付けます。そして、明石の父を死に追い込むきっかけとなる大手企業の社員・三宅良平役に、ドラマや映画と数多の作品に出演している名バイプレイヤー田中哲司。明石家と相対する傍ら、自らの家族を支える良き夫であり父である三宅の存在が、作品テーマをより強固に体現します。さらには、北村の犯罪行為に手を貸す寡黙な女性に小西真奈美、児童養護施設で働くスタッフを佐津川愛美、幸次の両親を渡辺裕之、室井滋が演じています。脇を固める他キャストには、深水元基、藤本涼、笠松将、池端レイナ、山中崇、淵上泰史ら実力派俳優が集結しました。

■北村健一 役:安藤政信コメント
孝之が初めて挑戦する作品に俺を誘ってくれた事
藤井さんの若く、才能溢れてる監督に会えた事
幸せです。

【安藤政信 プロフィール】1975年5月19日生まれ。神奈川県出身。1996年に映画『キッズ・リターン』で俳優デビュー。同作品で第20回日本アカデミー賞 新人賞他、数々の賞に輝く。以降、数多くの映画・テレビに出演する一方、フォトグラファーとしても活躍し、多才ぶりを発揮している。近年の主な出演作は、映画『GONINサーガ』(15)、『貞子vs伽椰子』(16)、『花芯』(16)、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(16)、『スティルライフオブメモリーズ』(18)、『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(18)など。公開待機作に『きらきら眼鏡』(2018年9月7日公開)がある。

■大野奈々 役:清原果耶コメント
この度、大野奈々役で出演させていただくことになりました。清原果耶です。
オーディション当時、初めはなかなか掴めなかった
彼女の揺らめきが 私自身と重なる部分があり 、彼女の理解者でありたいという
想いがどんどん膨らんでいったのを覚えています。
思うがままに、時には荒削りに演じた奈々を受け止めてくださった
阿部さん、山田さん、藤井監督をはじめキャスト・スタッフの皆さんには感謝でいっぱいです。
この映画が「善と悪の根源」について
観てくださった方に問いかけます。宜しくお願い致します。

【清原果耶 プロフィール】2002年1月30日生まれ。大阪府出身。連続テレビ小説「あさが来た」(NHK/15~16)で女優デビューを果たし、フレッシュな魅力で存在感を示す。以降、立て続けに映画・ドラマへと出演。主な映画出演作は、映画『台風のノルダ』(15 ※声の出演)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)、『3月のライオン 前編/後編』(17)、『ユリゴコロ』(17)、『ちはやふる -結び-』(18)、ドラマ「透明なゆりかご」(NHK/18)などがある。

■三宅良平 役:田中哲司コメント
なんか、藤井監督、阿部君、孝之君達が温めてきた作品に、この三宅という役で声かけてもらって、
本当に嬉しかったし、頑張らねばと思いました。
この映画は、どの日の撮影現場も思い出深く、ケータリングで振る舞われる、きりたんぽや、
じゅん菜を美味しく頂きながらも、どこか胸の中にチリチリした焦燥感の様なものがあり、
それは、この現場のせいか、脚本のせいか、役のせいなのかは分からないですが。
そういうのもひっくるめて、とても心地良く素敵な現場でした。
秋田の、気候とか自然、寒さだったり、風だったり、雨とか雪、そして人々、
土地のスケールが確実に演技と共鳴して映画に刻まれてると思います。
最後に一言、いや~寒かった!

【田中哲司 プロフィール】1966年2 月18日生まれ。三重県出身。日本大学芸術部演劇学科を卒業。長塚圭史、永井愛、栗山民也、小川絵梨子、赤堀雅秋などの演出の舞台に出演で。映画の近年の主な出演作は、『アウトレイジ ビヨンド』(12)、『ストロベリーナイト』(13)、『そして父になる』(13)、『愛の渦』(14)、『映画 ビリギャル』(15)、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)などがある。公開待機作に、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(2018年10月12日公開)、『生きてるだけで、愛。』(2018年11月9日公開)、『人魚の眠る家』(2018年11月16日公開)などがある。

■藤井道人(監督) コメント
2013 年に主演の阿部さん、プロデューサーの山田さんとゼロから作り上げた世界が、
5 年の時を経て、映画となって羽ばたこうとしていることをとても嬉しく思っています。
オーディションで出会った清原さん、この企画に賛同してくださり素晴らしいお芝居を見せてくれた
安藤さん、田中さんを初めとする全てのキャストの皆さま、そして過酷な寒さの中、作品を最後まで
見届けてくれたスタッフ、秋田県の皆さまに深く感謝しております。
「デイアンドナイト」は、私たちが生きる上で「善い」と思っていることに疑問を投げかけ、
その裏側に潜む「悪」にフォーカスした映画です。
是非劇場で体感してください。宜しくお願い致します。

【藤井道人 プロフィール】
1986年8月14日生まれ。東京都出身。
大学在学中より、数本の長編映画の助監督を経てフリーランスディレクターとして活動開始。
現在は映画監督、脚本家をはじめ、様々な映像作品を手がける。
映像分野ではAMERICAN EXPRESS、ポケットモンスターなどの数々のCMをはじめ、ドラマ・MVと幅広く活動中。
主な監督作は『オー!ファーザー』(14)、『幻肢』(14)、『7s/セブンス』(15)、『TANIZAKI TRIBUTE「悪魔」』(18)など多数。
公開待機監督作品に『青の帰り道』(2018年冬公開予定)がある。

■山田孝之(プロデューサー)コメント
俳優として生きていて自信を失ってしまったとき、不安から救い出してくれるのは自分の芝居ではなく、
それに対する評価でもなく、仲間たちの芝居だった。この世に実在しない状況や感情を、
自分の記憶を捻じ曲げ、ありもしなかった気持ちを爆発させ、実在するかのように生きる。
その姿は実に美しく、実に哀れだ。阿部進之介、安藤政信、田中哲司、皆さんの芝居を
一番近くで客観的に見ていて、何度も涙を堪えた。でもそれは悲しいからではなく、
役と真っ直ぐ向き合い、本当にその瞬間を生きている姿を見た感動からだ。
そして今回初めてお会いした清原果耶という役者。オーデションで会ったその日から、
僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと「奈々」だった。
僕が生み出したとても複雑な役にも関わらず、清原果耶は「奈々」と一つになり、全てを翻弄させた。

デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。
役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う。

【山田孝之 プロフィール】1983年10月20日生まれ。鹿児島県出身。1999年に俳優デビュー。数々のドラマや映画に出演。2004年TBSドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」で主演を務め、第42回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で主演男優賞を受賞。続く、2005年に映画『電車男』で主演を務め、社会現象に。その後も、様々な役柄を演じ、そのどれも印象に残る存在感を発揮し、映画、ドラマ、CMなど幅広く活躍。主な出演作は、『クローズZERO』(07)、『十三人の刺客』(10)、『のぼうの城』(12)、『その夜の侍』(12)、『闇金ウシジマくん』シリーズ(12~16)、『凶悪』(13)、『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(14)、『バクマン。』(15)、『信長協奏曲』(16)、『何者』(16)、『映画 山田孝之3D』(17)、『50回目のファーストキス』(18)など多数。公開待機作として、映画『ハード・コア』(2018年公開予定)など。

<あらすじ>
善と悪はどこからやってくるのか。
父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく——。
■出演/
阿部進之介
安藤政信 清原果耶
小西真奈美 佐津川愛美 深水元基 藤本涼 笠松将 池端レイナ
山中崇 淵上泰史 渡辺裕之 室井滋 田中哲司
■タイトル/「デイアンドナイト」
■企画・原案/阿部進之介
■プロデューサー/山田孝之・伊藤主税・岩崎雅公
■監督/藤井道人
■脚本/藤井道人・小寺和久・山田孝之
■制作プロダクション/and pictures inc.
■制作協力/プラスディー・BABEL LABEL
■上映/2019年1月26日(土)全国公開
■配給/日活
■コピーライト/©「デイアンドナイト」製作委員会