社会の暗部をファンタジックに描いた名作として知られる小路啓之原作の「ごっこ」が、主人公・城宮役(パパやん)に千原ジュニアを迎え、『凶悪』の脚本家・髙橋泉と、『ユリゴコロ』で新境地を切り開いた監督・熊澤尚人によって実写映画化され、劇場公開が決定しました。
仲睦まじい父と娘の温かな日常が描かれる一方、社会的孤立から生まれた二人の“ごっこ生活”の本当の秘密が明かされる時、衝撃のクライマックスがおとずれる――。
今回、役が憑依したかの様に、父親らしい顔の裏に狂気を内包する難しい役を千原ジュニアが渾身の演技で魅せる。城宮の娘・ヨヨ子は、「悦ちゃん」(NHK)に出演し天才子役として話題の平尾菜々花が演じる。そして、二人を見守る商店街の住人に優香、秋野太作、中野英雄、石橋蓮司ら実力派俳優が顔をそろえ、是非に揺れる家族の物語が生まれました。
さらに、主題歌は川谷絵音描き下ろし楽曲、indigo la End による「ほころびごっこ」に決定。今回、初めての映画主題歌となります。
劇場公開決定に寄せて、熊澤尚人監督、主演の千原ジュニア、主題歌を担当した川谷絵音からのコメントも到着しました。

■熊澤尚人監督 コメント
この物語の主人公は、引きこもりなのに、幼女を誘拐してしまうという大変難しい役どころですが、千原ジュニアさんの唯一無二で大胆、まさに怪演といえる演技力で、上手く生きられない人間の心のズルさ、葛藤、愛情をいかんなく表現できました。
謎を抱えた幼女の不可思議さを見事に演じてくれた平尾菜々花さん、主人公の幼馴染を繊細に演じた優香さん、3人のアンサンブルは必見です。是非ご期待下さい!

■千原ジュニア コメント
ごっこ、やっと、きっと、ぐっど。

■川谷絵音 コメント
「ごっこ」の主題歌を作るにあたり、僕は初めて作曲旅行というものを敢行しました。映画を見たのは旅先の宿のハンモックの上でした。見た後色んな感情が湧き上がり持ってきたクラシックギターで全然違う曲を 3 曲も作ってしまいました。そして満足した僕は旅館のご飯を食べ、温泉に入り、良い旅だったなと布団に入り目を瞑った。その瞬間でした。ごっこの最後の 10 分間のシーンがフラッシュバックしました。軽い夢作曲のような状態。これだ!と思う曲の雰囲気を掴みました。作った 3 曲はボツにしようと決めた。そのまま僕は眠りにつきました。起きて家に帰り、夢作曲した曲をギターにおこしスタジオで何かに取り憑かれたように一気にメンバーと作り上げました。夢作曲は僕もなかなか経験したことがないので、それを呼び起こした「ごっこ」という映画には愛しかありません。これ以上の主題歌はないと思います。ぜひ最後まで聴いてください。アウトロが終わる時、映画が完成します。
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ストーリー
大阪の寂れた帽子店には、40 歳目前にも関わらずニートの城宮と、5 歳児・ヨヨ子の親子が仲睦まじく暮らしていた。実はこの二人、他人に知られてはいけない秘密を抱えた親子だった。十数年ぶりに城宮が実家に戻ったことを知る幼馴染で警察官のマチは、突如現れたヨヨ子に疑いの目を向ける。ごっこ生活のような不安定な二人のその日暮らしはある日突然、衝撃の事実によって崩壊してしまう……。
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出演:千原ジュニア / 優香 / 平尾菜々花、ちすん、清水富美加 / 秋野太作、中野英雄、石橋蓮司
監督:熊澤尚人 原作:小路啓之(集英社刊)
脚本:熊澤尚人、髙橋泉 製作:前田茂司 ゼネラルプロデューサー:芳賀正光 プロデューサー:小松俊喜
企画プロデューサー:赤山健太 アソシエイトプロデューサー:篠崎典子、渡辺大地 撮影:今村圭佑
照明:織田誠 音楽:安川午朗 音楽プロデューサー:川村ケンスケ 主題歌:『ほころびごっこ』(indigo la End)
制作プロダクション:楽映舎 企画・制作:タイムズ イン 製作:「ごっこ」製作委員会 配給:パル企画
©小路啓之/集英社 © 2017 楽映舎/タイムズ イン/WAJA
(2017/日本/カラー/5.1ch/ビスタサイズ/114 分)
映画公式サイト http://gokko-movie.jp