男には地獄まで持っていかなければならない秘密があった… 新世紀に相応しいハードボイルド・バイオレンスの快作『東京ノワール』が2018年8月4日(土)に公開が決定した。

監督は『狂犬』(2016)と本作でゆうばり国際ファンタスティック映画祭・オフシアターコンペ連続入賞、夕張ファンタの孤高のアウトロー、ヤマシタ マサ。香港ノワールとタランテイーノアクションへのオマージュを込めた斬新な演出が映画ファンに熱狂的に支持される。撮影監督は若松孝二監督『我に撃つ用意あり』、三池崇史監督『ゼブラーマン』、最近では橋本一監督『探偵はBARにいる』の名匠田中一成。裏社会TOKYOの光と影の世界をシャープな映像で切り取っている。主演は小劇場での活躍が注目されている井上幸太郎。ほか木山廉彬(「仮面ライダービルド」)など、若き俳優陣が結集。また、名優寺田農が老練な芝居を披露する。

監督、キャストからコメントが届きました

ヤマシタマサ監督コメント)
学生時代からヤクザ映画を敬愛していました。
ですが近年めっきりヤクザ映画が制作されることはなくなりました。
残念ながらヤクザ映画は絶滅危惧種のジャンルになってしまっています。じゃあ、自分達で作れば・・・という衝動が「東京ノワール」の企画のスタートでした。色々とリサーチして分かった事は改正暴対法施行後のシビアなヤクザ社会の現実です。
銀行口座を開設できない、子供を保育園に預けられないなど。
ヤクザに人権なんてない。これらの現状を踏まえて、若い人達にも共感してもらえるような作品作りを目指しました。
ヤクザ映画ブームが再びやってくることはないかもしれません。
ですが、世の中に全く存在しないのは逆に不健全な社会だと思います。必要悪とし「東京ノワール」の様な映画が存在しなければならないのです。

井上幸太郎さんコメント)
人は絶対何かを間違える。‬仕事、家族、生き方…。
主人公鳴海も多くを間違え多くを失った。
僕自身は決してヤクザを肯定はしないが、人間である以上俳優としては否定は出来ない。罪も生き様をも背負わなければならない。
最後の彼の選択は彼なりの贖罪であろう。1人の男として、1人の親として…。

寺田農さんコメント)
「東京ノワール」には「匂い」がある。かつての古今の名作と呼ばれる映画の多くに、
その「匂い」があったように・・・「匂い」を映像に映し出すということは、
難しい。たとえCGを始めとして撮影技術、器材がどんなに進化したとしても。
そして「匂い」そのものを醸し出すのは監督はじめスタッフ、キャストの腕だろう。
ヤマシタマサさんには「匂い」を感じる。
とてもイイ「匂い」を・・・。

<上映スケジュール>
8月4日(土)から8月17日(金)まで、連日21:00から上映

<イベントスケジュール>
8月4日(土)舞台挨拶(上映前)
ヤマシタ マサ監督 井上幸太郎 両國 宏 大鷹明良 日下部一郎 河西裕介 阪本 篤 馬場莉乃 夏目慎也 鈴木 研 木山廉彬 原元太仁
8月5日(日)トークショー(上映後)
シライケイタ(俳優、演出家)井上幸太郎 阪本篤
8月6日(月)トークショー(上映後)
鈴木太一(映画監督)
8月7日(火)トークショー(上映後)
柏原寛司(脚本家、映画監督)井上幸太郎 ヤマシタ マサ監督
8月8日(水)トークショー(上映後)
金子雅和(映画監督)井上幸太郎 ヤマシタ マサ監督
8月9日(木)トークショー(上映後)
両國 宏 井上幸太郎  ヤマシタ マサ監督
8月10日(金)トークショー(上映後)
内藤誠(映画監督) 井上幸太郎 ヤマシタ マサ監督
8月11日(土)トークショー(上映後)
伊藤俊也(映画監督) 井上幸太郎 ヤマシタ マサ監督
8月12日(日)トークショー(上映後)
塩田時敏(映画評論家) 井上幸太郎 ヤマシタ マサ監督 
8月13日(月)トークショー(上映後)
篠崎誠(映画監督) 井上幸太郎 ヤマシタ マサ監督 
8月14日(火)トークショー(上映後)
高橋源一郎(小説家)井上幸太郎 ヤマシタ マサ監督
8月15日(水)トークショー(上映後)
河西裕介 井上幸太郎 日下部一郎 ヤマシタ マサ監督
8月16日(木)トークショー(上映後)
菊池健雄(映画監督) 井上幸太郎 日下部一郎 ヤマシタ マサ監督 
8月17日(金)舞台挨拶(上映前)
ヤマシタ マサ監督 井上幸太郎 日下部一郎 河西裕介 馬場莉乃 木山廉彬 原元太仁 小高仁

『東京ノワール』
監督・脚本・編集:ヤマシタ マサ
エクゼクティブ・プロデューサー:瀬戸恒雄 プロデューサー:旭 正嗣
撮影:田中一成『我に撃つ用意あり』『探偵はBARにいる』
音楽:34423
出演:井上幸太郎、両國 宏、大鷹明良、日下部一郎、太田 宏、河西裕介、馬場莉乃、夏目慎也、阪本 篤、小高 仁、
木山廉彬、鈴木 研、原元太仁、亜矢乃、寺田 農
2018年/日本/日本語/カラー/約82分
© 2018「東京ノワール」フィルムパートナーズ