8 月 4 日(土)より YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開で、プロヴァンス物語『マルセルの夏』『マルセルのお城』がリバイバル上映となります。この度、予告編もリニューアルしました

本作はフランスの国民的作家・劇作家・映画人であるマルセル・パニョル(1895-1974)が1957 年から 60 年にかけて発表した自伝的作品「少年時代」3 部作のうち「1 父の大手柄」「2 母のお屋敷」に「3 秘め事の季節」の一部を加えて映画化された 2 作品です。
予告編も 2 部構成となっており、1900 年のマルセイユを舞台にマルセル少年が大自然の中で家族や友人と共に過ごした忘れられない一夏を瑞々しく描く『マルセルの夏』、そしてマルセル少年の初恋を予感させる『マルセルの城』と続きます。
この度のリバイバル上映では、映像と音のデジタルリマスター4K 版で、さらには字幕も松浦美奈氏により改訂し、日仏交流 160 年に際して世界初公開となります。

『マルセルの夏』
お針子と教師の間に生まれたマルセルは、幼いうちから読み書きに秀でた少年。やがて弟、そして妹も誕生したパニョル一家は、夏のヴァカンスを過ごすため、ローズ伯母とその夫ジュール伯父が借りている丘陵のヴィラに向かう。狩猟の名人である伯父は初心者の父ジョゼフを狩猟に誘う。マルセルが初めて目にする頼りない父親だったが、しかし彼はついにヤマウズラの王バルタヴェルを仕留める。やはり父はヒーローだった。マルセルは大いに自慢に思うのだったが、それはまた、夏休みの終わりを告げていた。マルセルは愛するこの丘と、ここで知り合った無二の大親友のもとに留まる策を見つけなければならない…

『マルセルのお城』
再び休暇が訪れ、丘に戻ったマルセルは、そこで初めての恋とほろ苦い別れを体験する。やがてパニョル一家は、母の計らいで毎週末をラ・トレーユ村の丘陵のヴィラで過ごし始める。ただそこは、多くの荷物を抱えて歩いていくには駅からとてつもなく遠く、父の教え子の助けもあって、いくつかの大きな邸宅の庭先を抜けて近道をしていた。が、ある日、頑固で容赦ない邸宅の管理人に見つかり、母は卒倒してしまう…。後年

●キャスト:フィリップ・コーベール/ナタリー・ルーセル/ディディエ・パン/テレーズ・リオタール/ジュリアン・シアマーカ/
ヴィクトリアン・ドラマール/ジョリ・モリナス/ジャン・ロシュフォール(『マルセルのお城』のみ)
●スタッフ:監督 イヴ・ロベール/原作 マルセル・パニョル/脚本 ジェローム・トネール/イヴ・ロベール/
ルイ・ニュスラ(『マルセルの夏』のみ)/音楽 ウラジミール・コスマ/撮影 ロベール・アラズラキ/編集 ピエール・ジレッド/
美術 ジャック・デュジエ/録音 アラン・サンぺ/衣裳 アニエス・ネーグル/製作 アラン・ポワレ
『マルセルの夏』 1.85:1 111 分/『マルセルのお城』 1.85:1 99 分 © 1990 GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION