構想16年。在仏30年にして今尚、現役の舞踏家・岩名雅記(いわなまさき)、73歳による、パリ、東京、福島を舞台にした171分に及ぶ渾身の衝撃作が遂に10月6日(土)より、新宿K’s cinemaでの公開が決定いたしました。

初監督作品『朱霊たち』(07)がロッテルダム国際映画祭で公式選考、英国ポルトベロ国際映画祭では最優秀映画賞受賞など欧米8つの映画祭で公式上映され、一躍、鮮烈なデビューを果たした岩名雅記。その後、『夏の家族』(10)、『うらぎりひめ』(12)など、精力的な映画製作に取り組み、待望されて5年、遂に最新作が完成いたしました。海外での人気は高く、2018 アクロス アジア国際映画祭(カリアリ市/伊サルデーニア) 公式招待、2019 オルタネイティブ国際映画祭 (ニコシア市/南キプロス)公式招待がすでに決定。孤高の芸術家・岩名雅記の第4作目となる最新作『シャルロット すさび』が10月6日より、新宿K’s cinemaでの公開決定に際し、衝撃的な予告編が完成いたしました。

今回、解禁された予告編では、「あなたちは生きているからそんなこと言える」と意味深なメッセージから始まり、明かせない過去を持つ男と家族を持つ女が、パリで出会い、異形の女の出現によって、市井の恋物語から、壮大な神話的叙事詩へと変貌を遂げていく様を、愛とエロス、主人公Kのパフォーマンス、美しい風景を盛り込み、衝撃のモノクロームの映像のなかに活写しております。

■ストーリー■ 現代のパリ。自身のアート活動に深くのめり込んだために前妻スイコを失った日本人パフォーマー・カミムラ(以後<K>)は、以前のようにシンバルを使ったパフォーマンスが出来ないでいた。初夏のある午後、Kは公演に使う板ガラスを買うため、パリ13区、トルビアックにあるガラス店を訪れ、日本人の女主人・朝子に出会う。何故かほろ酔いの朝子。同じ日、突然の雨で、メトロ構内に入り込んだKが見たのは、大勢の人々の視線にさらされるイタリア人の美しいフリークスの女性・シャルロットだった。シャルロットに「夢の中で逢いましょう」と告げられたKはその晩、シャルロットとのエロティックなサイドショーの夢をみる。パリ、東京、福島。未来とも終焉ともつかない、心のおもむくままの旅が始まる――。

■監督:岩名雅記(いわなまさき)プロフィール■
1945(昭和20)年2月東京生まれのソロ舞踏家。1975年、演劇から舞踏の世界へ。1988年フランスに渡り、現在まで70カ国/200都市でソロ公演。1995年フランス南ノルマンディに拠点をつくり、2004年から映画製作を開始、2007年初監督作品「朱霊たち」は英国ポルトべロ国際映画祭で最優秀映画賞を受賞したほか、オランダ・ロッテルダム国際映画祭、タリン黒夜国際映画祭(エストニア)、スペイン・ヒホン国際映画祭、ほか4本の国際映画祭に公式招待される。第二作「夏の家族」(2010)は同じくロッテルダム国際映画祭、タリン黒夜国際映画祭(エストニア)、スウェーデン・ヨーテボリ国際映画祭ほか3本の国際映画祭で公式招待。
2019年にはニコシア(キプロス)「オルタネティブ国際映画祭」で本作品を含む岩名雅記3作品の回顧上映が行われる。「独立映画鍋」会員。Solitary Body主宰。

監督・脚本:岩名雅記
出演:クララエレナ・クーダ(シャルロット)/成田護(カミムラ)/高橋恭子(朝子)/大澤由理(スイコ)
企画・製作:Solitary Body/2017年/日仏合作/171分/白黒+パートカラー/16:9/デジタル撮影
配給: Solitary Body HP:http://www.iwanabutoh.com/film/susabi/indexJP.html