「形のない骨」小林賢太郎さんほか応援コメント+ACIDMANら出演のトークイベント決定!
TSUBAKIやマキアージュなど、資生堂のCMを長年にわたって手がけ、
〈女性美の映像職人〉と呼ばれる小島淳二の映画監督デビュー作
『形のない骨』が7月28日(土)より
渋谷ユーロスペースほか全国順次公開されます。
このたび、小林賢太郎さんほか総勢12名のコメントと、
映画、音楽、CMなど様々な業界から多彩なゲストをお迎えする
公開中のトークイベント情報を解禁いたします。
TSUBAKIやマキアージュなど、資生堂のCMを長年にわたって手がけ、〈女性美の映像職人〉と呼ばれる小島淳二。2007年には、第57回ベルリン国際映画祭短編コンペティション短編コンペティション部門に、日本作品として31年ぶりに出品された注目のクリエイターです。直近の仕事では、連続テレビ小説「わろてんか」のオープニング映像なども話題となりました。
『形のない骨』は、彼が企画から立ち上げ、5年の歳月をかけて挑んだ映画監督デビュー作。これまで切り取ってきた女性の華やかな瞬間とは真逆となる〈人間の内面〉がじっくりとあぶり出されていきます。
格差社会から生まれる一般家庭の貧困や希薄な人間関係、女性蔑視の問題…。次第に追い詰められていくひとりの女性の壮絶な人生を通して、家族とは、人間の優しさとは何かを問いかける『形のない骨』。理性的であることを求められる現代に生きるすべての人たちに贈りたい人生賛歌が誕生しました。
初日舞台挨拶&トークイベント続々決定!
7月28日(土) 初日舞台挨拶
安東清子、高田紀子、田中準也、熊谷太志、ジョーイシカワ、小島淳二監督
7月29日(日):安東清子、ジョーイシカワ、小島淳二監督
7月30日(月): 大木伸夫(ACIDMAN)、安東清子、小島淳二監督
7月31日(火):サノ☆ユタカ(CMディレクター)、小島淳二監督
8月1日(水):西田 征史(脚本家、俳優、演出家)、小島淳二監督
8月2日(木):長添雅嗣(映像作家)、田辺秀伸(映像作家)、小島淳二監督
8月3日(金):森ガキ侑大(演出)、小島淳二監督
8月4日(土):生方ななえ(タレント、モデル)、小島淳二監督
8月5日(日):ジョーイシカワ、瀧本雄壱、熊谷太志、小島淳二監督
8月6日(月):徳澤青弦(チェロ生演奏)、小島淳二監督
8月7日(火):安岡洋史(本作カメラマン)、小島淳二監督
8月9日(木):深田晃司監督、小島淳二監督
※イベント内容、登壇者は予告なく変更となる場合がございます。 予めご了承下さい。
総勢12名の応援コメント紹介!
小林賢太郎(劇作家/パフォーマー)
観客を突き放すふりをして、どっぷり入り込ませる。人の美しくはない部分を、こういう美しさで描くとは。なんてデリケートで丹精な映画だろう。描きたいものごとを、まっとうなプロセスで映画にしていった。そんな行程美に正義すら感じる。暗い話はあまり好きじゃないはずなのに、前のめりで楽しませてもらいました。
辻川幸一郎(映像作家)
CMやMVではシャープでエッジの効いた美しい映像で魅了する小島淳二監督。音楽、カット割り…あらゆる虚飾を削ぎ落としてミニマルに描く人間の業。息づかいが真摯に伝わるストイックな映画。そこでも良子は美しかった。
森本千絵(goen°クリエイティブディレクター)
小さなボートでどこを目指すわけでもなく、ただそこにポツンと浮いて揺られている。生きているってある角度によってはそれだけのことなのかもしれない。ほんのり物悲しいペールトーンに包まれた日々。小島淳二監督の新しい色をみた。
サノ☆ユタカ(CMディレクター)
デジタルネイティブな映像作家の小島淳二が極めてアナログな手法で役者たちと向き合って作ったまるで彫刻のようなゴツゴツした作品だ。その手触りに皮膚がチクチク痛くなる。劇場で自分の手で触ってみるべし。
鈴木克彦(博報堂クリエイティブディレクター)
ヒリヒリと、じんじんと、チクチクと、心の奥深くに響く、胸で見る映画。表情、しぐさ、心の葛藤、展開、音、すべてのディテールへのこだわりが凄い。映画を観ていることを忘れるくらい生々しくリアル。人間の弱さと愛しさ、生きることの難しさと美しさに心揺さぶられる。静かで、そして烈しい傑作の誕生!
手島領(螢光TOKYO クリエイティブディレクター)
エンターテイメントは一切ない。音楽やデザインの演出もない。その中で役者経験のないキャストが淡々と演じている。しかし僕には、そこに存在する不安定な空気がものすごく新鮮で、何というか、そこに漂うほのかな”残り香”に、小島イズムをたっぷりと感じることができました。
小野健(資生堂 クリエイティブ本部 エグゼクティブクリエイティブディレクター)
見事にメタモルフォーゼされた新たな小島ワールドは、切なくも愛おしい「骨の詩」のようです。
元キリンジ・堀込泰行(ミュージシャン)
不器用で実直な人間に群がる小悪党たち。
観終わってから今でも、良子の幸せを願ってならない。
秋山具義(アートディレクター)
観ていくうちに、どんな人間にも潜んでいる悪の部分のうすら怖さにぞわぞわしてきた観客に、お前はどんな人間だ?と小島淳二監督は問いかけているのだろう。アートに見識のある人がニヤニヤしちゃう仕掛けも入っていたりして、憎いなぁ、と思いました。
水野学(アートディレクター)
酷く小さな世界で起きる、痛く、悲しい「ゲンジツ」。それでも、生きることを選ぶ女の物語。日本中のクリエイターが尊敬する映像監督の一人、小島淳二の初長編映画作品。
TOWA TEI(ミュージシャン/アーティスト)
コジ、監督。大抵どちらかで呼んでるけど。
監督の次回作には、笑い過ぎて涙が出る奴を個人的には期待してます。
田中偉一郎(広告ディレクター/現代美術作家)
スタッフロールが流れている時の感覚は、いわゆる映画を観終わった時の感覚とはちょっと違った。凄いものを見せられたけど、昔から知っていたような。気持ちいいカタルシスはないけど、やり場のない嫌な感じもしない。感動とも違うけど、唸るものがある。
深田晃司(映画監督)
曖昧な感情を徒らに濾過せず曖昧なまま差し出してくれる挑戦的な映画でした。だからこそその果てにある水の清明さにハッとさせられる。『形のない骨』とはなんだろう、と思った。その骨が支える体はなんなのだろう。形のない骨とはいつも困った顔をして受け身でいるヒロインかもしれない。しかしそのヒロインによってギリギリ成り立つ家族の不思議。考えてみたら僕らの人生はあちこち形のない骨だらけだ。
■「形のない骨」予告編
【STORY】
34歳の良子は画家の夫、姑、小学生の息子とともに、地方都市の一軒家で静かに暮らしていた。しかし、一見平穏に見えるその生活は、刺々しい姑の態度、闇の商売に手を染める夫の暴力にうんざりする日々。彼女が心を通わせるのは弟・圭人と、息子の宏だけだ。ある日彼女は、夫を思いがけない事件により失ってしまう。失った愛に苦しみ追い詰められた良子が取った行動とは・・・。
安東清子 高田紀子 田中準也 熊谷太志 杉尾 夢 ジョーイシカワ 渡邊ちえ
監督・脚本・編集:小島淳二 配給:エレファントハウス
2018/日本/104分/アメリカンヴィスタ ©teevee graphics,inc
7/28(土)渋谷ユーロスペースほか全国順次公開!