この度、9月1日(土)新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか公開となります佐藤泰志原作、三宅唱監督『きみの鳥はうたえる』の劇中場面写真を解禁致します。

函館郊外の書店で働く「僕」(柄本佑)は、失業中の静雄(染谷将太)と小さなアパートで共同生活を送っていた。静雄には離れて暮らす酒飲みの母・直子(渡辺真起子)と、困ると金を無心にいく兄がいるらしい。ある日、「僕」は同じ書店で働く佐知子(石橋静河)とふとしたきっかけで関係をもつ。彼女は店長の島田(萩原聖人)とも抜き差しならない関係にあるようだが、その日から、毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。こうして、「僕」、佐知子、静雄の気ままな生活が始まった。夏の間、3 人は、毎晩のように酒を飲み、クラブへ出かけ、ビリヤードをする。佐知子と恋人同士のようにふるまいながら、お互いを束縛せず、静雄とふたりで出かけることを勧める「僕」。そして静雄のもとには、母が倒れ入院したという知らせが届く。佐知子の方も、島田との関係を清算し、新たな生活を始めようとしていた。夏が終わろうとしている頃、3 人の幸福な日々も終わりの気配を見せていた……。
今回、解禁された場面写真には、「僕」と静雄、そして店長の島田との間で揺れる佐知子の、シーツにくるまる物憂げな表情をみることができる。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演中、今話題の新人女優、石橋静河の自然体の演技も本作の見どころのひとつだ。
そして、店長の島田を演じる萩原聖人、静雄の母親役の渡辺真起子の姿も。また、「僕」と佐知子が働く書店員役に、CMに映画で精力的に活動を続けながら、既に名バイプレーヤーの風格を漂わせている足立智充と、アイドルから女優に転身して人気急上昇中の山本亜依の姿に加え、本作の音楽を務めたHi’Spec、加えて同じ「SIMI LAB」のメンバーOMSBがクラブシーンでライブ演奏している姿なども見ることができる。
本作は、『海炭市叙景』(10)、『そこのみにて光輝く』(14)、『オーバー・フェンス』(16)に続く、佐藤泰志の小説の映画化4作目。監督を務めたのは、『Playback』(12)、『THE COCKPIT』(15)など意欲的な作品を制作してきた新鋭・三宅唱。原作の骨格やキャラクター造形はそのままに、舞台を東京から函館へ移し、若々しいキャスト、スタッフ陣と共につくりあげた、函館映画の新境地ともいえる、今に生きる私たちのための青春映画がここに誕生した。


—————————————————
函館シネマアイリス開館20周年記念作品『きみの鳥はうたえる』2018年/106分/2.35/カラー/5.1ch
出演:柄本佑 石橋静河 染谷将太 足立智充 山本亜依 柴田貴哉 水間ロン OMSB Hi’Spec 渡辺真起子 萩原聖人
脚本・監督:三宅唱/原作:佐藤泰志(「きみの鳥はうたえる」河出書房新社/クレイン刊)/音楽:Hi’Spec/撮影:四宮秀俊/照明:秋山恵二郎/録音:川井崇満/美術:井上心平/企画・製作・プロデュース:菅原和博/プロデューサー:松井宏/製作:函館シネマアイリス/制作:Pigdom/配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス
公式HP:kiminotori.com           © HAKODATE CINEMA IRIS
—————————————————

8月25日(土)函館シネマアイリス先行公開
9月1日(土)新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほかロードショー!以降全国順次公開