これは被災地、そして今のニホンを元気にする“まちづくり”の物語。
誰もが不安を抱えるいまだからこそ、見えてくるものがある。
いま、ここに、ともに、生きる—「協同労働の協同組合」という働き方

このたび、長きにわたり、「競争、効率、自己責任…」ではない持続可能な社会への仕組みづくりを地域の人とともに模索・実践し続けてきたワーカーズコープ(協同労働の協同組合)による被災地での取り組みの様子を2016年2月から2017年12月までの22ヶ月間にわたって記録したドキュメンタリー映画が完成し、2018年秋の劇場公開を皮切りに、ほか全国順次公開することが決まりました。

高度経済成長の終焉から約半世紀。
急激な人口減少社会、ますます広がる貧困や格差は、否応なく私たちに様々な価値観の転換を求めています。そんななか起きた2011年3月の東日本大震災———それは、被災地のみならず、いまを生きる私たちに、改めて“これから、どう生きていくのか”という問いを投げかけています。

本作に記録された、東日本大震災後の岩手・宮城の、
それぞれの地で、自らの足で、ともに立ち上がろうと、ときに不器用にときに無謀に奮闘する人々の姿からは、現代社会に共通する数々の課題があぶり出されます。
変わりゆく東京の下町での取り組みの様子を描いた
第一弾映画「Workers」(2012)に続く映画第二弾。

社会情勢の移ろいとともに、多くの課題が浮き彫りになるなか、“私たちのこれから”を、改めて見つめ直す機会になればと願っています。

2018年秋・映画「Workers 被災地に起つ」東京ポレポレ東中野ほか全国順次劇場公開決定!!
■劇場情報:ポレポレ東中野(東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル地下 /Tel.03-3371-0088) 
■料金:前売:1300円/当日:一般1700円/大専シニア1200円/高中障害者1000円/小700円/未就学児無料
※期間中トークイベント開催予定  www.mmjp.or.jp/pole2

あらすじ 明日をつくる、自分たちでつくる。生き残された者のひとりとして、現代を生きるひとりとしてー
大槌・気仙沼・亘理・登米—
「ひとり一人の願い」からはじまるワーカーズコープの仕事おこしは被災地でもおこなわれてきた。
「放課後の子ども、障がい児を預かってくれる場を」「お年寄りが安心して暮らせる場を」、「地元の資源を生かした地域の復興を」…と始めた取り組みは、次第に「誰もが集える町の拠点へ」、「障がいのある人もない人も、自分らしく生きる場づくりへ」、「失業した人も、生きづらさを抱える人も、誰もが自分らしく働ける仕事を」「地域の魅力を生かした村の復興へ」…と、“ひとり”から“みんな”につながっていく。ときに不器用に、ときに無謀に、ともに向き合い動くなかで、優しく育まれるコミュニティの姿。そこには、様々な課題を抱える日本のこれからを考える上で見つめ直されている「ともに生きる社会」の原点があった—                   

監督:森康行/ナレーター:山根基世/2018年/89分/HD/16:9/カラー/日本/ドキュメンタリー
製作著作:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団/配給:一般社団法人 日本社会連帯機構
http://workers2-movie.roukyou.gr.jp