2012年の発売以来、有川浩作品の中でも1,2を争うほど評価が高く、舞台、ラジオドラマ、絵本、朗読劇と、数多くメディアミックス展開された「旅猫リポート」。原作者の有川浩自身も、過去のインタビューで「一生に一本しか書けない物語」と表現するほど思い入れの強い作品で、自ら脚本開発にも参加しています。
猫が主要なキャラクターとして登場し、全編にわたって高度な演技が求められることから、映像化困難とされてきた本作ですが、満を持して主人公の悟を福士蒼汰、猫(ナナ)の心の声を高畑充希が演じることで完全実写化いたしました。そしてこの度、この秋、最注目の映画「旅猫リポート」の追加キャストが発表となりました。

今回新たに出演が決定したキャストは、ナナの新しい飼い主候補で、悟が信頼している大切な人たちで本作において、悟の過去を知る非常に重要な役どころです。
悟の高校時代の同級生で初恋の人・千佳子役には人気実力を兼ね揃えた若手女優の一人、広瀬アリスが決定。動物を愛し正義感が強い役柄をまっすぐに演じています。広瀬自身が持つ柔らかいイメージも加わり、千佳子がより一層魅力的な存在になっています。同じく悟の高校時代の同級生・杉修介役には、映画・ドラマ・舞台・ミュージカルにと、役柄も幅広く演じ分けて活躍する大野拓朗。千佳子とは夫婦で、彼女の尻に敷かれながらも、ペットと宿泊できるペンションを営み、彼女を支える優しい男を熱演。大野はドラマ「三匹のおっさん」シリーズに続いての有川作品の出演となり、原作の世界を本作でも見事に体現しています。
小学生時代に悟が猫と一緒に暮らすきっかけを作り、現在は実家の写真館で働いている旧友・澤田幸介役にお芝居だけでなく、メンズノンノモデルとしても活躍している山本涼介が決定。ナナの一番最初の新しい飼い主候補となり、本作の導入を担う役どころです。
そして、人にも動物にも優しい男で、2番目の新しい飼い主候補として登場する悟の中学生時代の友人・吉峯大吾役に前野朋哉。物語に広がりを与える重要な役どころを持前のキャラクターで見事に演じきっています。

偶然にも、広瀬、大野、前野は昨年秋から今年の春にかけて放送されたNHKの連続テレビ小説「わろてんか」で共演。「わろてんか」よりも前に撮影された本作から息のあった演技を見せています。中でも広瀬と大野は今回は夫婦役ということで、二人の掛け合いに要注目です。

映画「旅猫リポート」は10月26日(金)より全国公開です。

また、この度、映画のもう一人の主役・ナナの顔を全面にした原作本のスペシャル猫帯の発売も決定いたしました。ナナの力強い視線に思わず吸い込まれるデザインになっています。裏表紙の可愛い後ろ姿にも注目です。
スペシャル猫帯付きの文庫は7月から、全国書店にて展開予定です。

広瀬アリスコメント
台本を読んで泣くって事はあまりないのですが、ポロポロと…
ペットを飼っているので絆、そして人と人との繋がり、全てが温かく、そんな作品に参加させていただけてとても光栄でした。
撮影現場は動物も出演するのでなかなか上手く進むことが少なかったのですが、とても和やかで猫ちゃんや
わんちゃんに癒されながら撮影しました。
ナナさんはまず、可愛い。綺麗。(笑)空き時間はよく一緒に遊んでいました。
映画は台本の雰囲気そのままで、動物がとても可愛く、美しく描かれていてスッと映画の世界に入れました。
動物達のかわいさに癒され、人との繋がりをとても感じる作品です。
見終わった後に大切な人に会いたくなる作品になっていると思います。

大野拓朗コメント
子供の頃からずっと実家で犬を飼っているので、僕は動物が大好きです。
撮影現場では、共演した犬のバブがとにかく大きくて、すっごく迫力がありました!
撮影の合間は一緒に野原を駆け回って遊んだりして楽しかったです。都心ではなかなかできないことですか
ら。
ある映画での「猫」との共演をきっかけに、最近では「猫」にも興味津々ですが、ナナはなかなか抱っこさせてくれなかったので寂しかったです。
有川先生や、動物プロダクションの北村さんが「ナナが素晴らしいよ!」とおっしゃっていたので、映画の中でナナがどんなお芝居をしているか楽しみです。
また、広瀬アリスと僕のやり取りにキュンとなって、懐かしい感覚に浸って欲しいです。
多くの人が、青春時代に経験した「初恋」と重なって、甘酸っぱさで胸がキューってなるかな。
わろてんかでの関係とは一転、全く違う顏をふたりとも出しているのでお楽しみに。

山本涼介コメント
台本を読んだだけで、こんなにも涙がこぼれる作品は初めてでした。
僕も猫を飼っていたことがあるので、悟のナナやハチに対する気持ちに重なる想いがありました。
ナナを演じていたネコちゃんは、人間顔負けの表情や仕草で、素敵なお芝居をしてくれています。
現場でもみんなの癒しの存在で、本当に素敵な“役者”さんでした。
観るときはハンカチ必須!ですが、見終わった後にはきっと暖かい気持ちになれる、そんな作品です。
楽しみにしていてください。

前野朋哉コメント
僕は短い期間での撮影でしたが、猫のナナが現場でのムードメーカーになってくれて助かりました。
ナナの機嫌が良いとみんな機嫌が良いし、なかなかお芝居出来ない時はスタッフが全力でお芝居できる環
境を作ろうとします。中でも原作の有川さんが猫じゃらし片手に最前線でナナのご機嫌を取っていたのが印
象的でした。
そんなみなさんの努力と愛が集結してどんな作品になっているか今から楽しみです。