2012年公開時、劇場の銀座シネパトスを連日満席にし、単館上映ながら1館で興行収入2000万円超えを記録。映画のヒットとともに、壇蜜の名を世に知らしめた伝説の映画『私の奴隷になりなさい』の続編として、第2弾『ご主人様と呼ばせてください~私の奴隷になりなさい・第2章~』、第3弾『おまえ次第~私の奴隷になりなさい・第3章~』の新たな追加キャストが明らかに!
 2012年劇場公開時、一大ブームを巻き起こし、壇蜜という才能が世に知られるきっかけとなった映画『私の奴隷になりなさい』。サタミシュウによる原作は「私の奴隷になりなさい」「ご主人様と呼ばせてください」「おまえ次第」からなる三部作で、それぞれの物語に様々な境遇の女性が登場する。恋人、婚約者、人妻、そのそれぞれが性にとらわれていく。内容は、ご主人様と奴隷の“支配と隷属”が人間関係を豊かにし、人を成長させるというテーマが連鎖の中で繰り返し語られるというもの。そしてこの度、原作の第2弾、第3弾を続けて映画化!新たな物語と“隷属のヒロイン”が次々に誕生する!
 第2弾『ご主人様と呼ばせてください~私の奴隷になりなさい・第2章~』、第3弾『おまえ次第~私の奴隷になりなさい・第3章~』にて、主人公の婚約者・希美を演じるのは、グラビアアイドルで人気を博し、近年女優として映画・ドラマでの活躍に注目があつまる百合沙。
 本作では、毎熊克哉演じる主人公・目黒の婚約者であり、歯科医の希美を演じている。普通ではない目黒の性癖を気付かず婚約をするが、知らぬ間に自身の内に秘めた性への欲望の開花を知ることとなる。シリーズ第2弾『私の奴隷になりなさい~第2章 ご主人様と呼ばせてください』では冒頭から全編通じて濡れ場と異常な妄想のシーンに体当たりしており、見事に演じきっている。第3弾『私の奴隷になりなさい~第3章 おまえ次第』では、妊婦を演じ、出産シーンも経験。両作を通しての、いわば“重し”としての役割を見事にこなした。そのエロスの中の日常性を体現した演技は必ずや観客に何かを残すに違いない。2016年本格的に女優に転身して以降、話題作への出演が続く一方で、プロ顔負けの麻雀のテクニックを持つことでも知られ、今後、多方面での活躍が期待されている。

原作:サタミシュウ「ご主人様と呼ばせてください」(角川文庫) 監督:城定秀夫
©KADOKAWA 2018  配給:KADOKAWA


コメント
百合沙(主人公の婚約者・希美役)
今回とても素敵な役を頂き、私なりの希美を精一杯演じました。
主人公・目黒の婚約者ということで目黒役の毎熊さんには全幅の信頼を寄せて思いっきりぶつかりました。
彼は希美に内緒であんなことやこんなことをしていますが、私たち2人がどうなっていくのかも是非ご注目ください。

小林剛(プロデューサー/KADOKAWA)
百合沙さんには両作を通して、主人公・目黒の婚約者、妻という難しく、そして重要な役を演じていただきました。このアブノーマルな世界で、唯一常識的な場所に踏みとどまる女性。ただ、劇中一度だけ性の深遠にとらわれそうになる場面があります。それは、本編中でも屈指の異常な状況。妄想の中でガチョウに、ある部分をついばまれるというシーンです。そんなハードな撮影でも臆することなく演技に集中する、思い切りの良さには脱帽しました。初めてと聞いたラブシーンも、堂々と演じ、清々しく感じるほど。清楚さを失わずに性愛の深みを表現できる貴重な存在だと思います。

プロフィール
百合沙 (ゆりさ)
1992年4月3日生まれ。静岡県出身。
スペイン系ペルーのクォーター。15年、「週刊現代」のグラビアシリーズ「美少女・百合沙がいる街」が話題になり、その後写真集を発売。篠山紀信の写真展「快楽の館」にもメインモデルとして登場した。女優としては、映画『教科書にないッ!』『教科書にないッ!2』(16/佐々木詳太監督)、『LINKING LOVE』(17/金子修介監督)等に出演。『蟲毒 ミートボールマシン』(17/西村喜廣監督)ではヒロインを務めた。麻雀番組「てんぱいクイーン」にも出演、プロ顔負けの腕前を披露している。

監督:城定秀夫 (じょうじょう ひでお) 
1975年生まれ。武蔵野美術大学在学中より映画の現場に関わり、北沢幸雄、小林悟、国沢実、荒木太郎らの助監督を務め、『味見したい人妻たち(押入れ)』(2003)で監督デビュー。その年のピンク大賞で新人監督賞を受賞し高く評価される。以後、手がけた作品は60本近くにのぼる。『悦楽交差点』(2016)は第28回ピンク大賞・優秀作品賞を受賞、評論家・柳下毅一郎氏の2016年ベストテン第1位にも選ばれた。
主な監督作
『くりいむレモン 夢のあとに』(2006) 『デコトラ・ギャル奈美』『ガチバン』『蒼空』『ホームレスが中学生』(2008)
『静かなるドン 新章』『18倫』(2009) 『タナトス』(2011) 『悦楽交差点』(2016)
『劇場版 屍囚獄 起の篇、結の篇』(2017) 他

ストーリー
大手広告デザイン会社で仕事をする目黒は、婚約者の希美がいる身でありながら、ある日清楚で保守的だがどこか妖艶な雰囲気を持つ人妻・明乃に出会い、強引に口説いて関係を持つようになる。明乃は目黒の見立て通りどんどん積極的なっていき、目黒は明乃との逢瀬にのめり込んでいくが、そんな折目黒の会社に得意先広告代理店の部長で瀬尾と名乗る男が突然訪ねてくる。男は明乃の夫であった。瀬尾は目黒に、不倫の報復としてその場で社会的全てを奪うと宣言し、そうされたくなければ妻・明乃との関係を続け明乃を調教するように命令する。目黒は理解に苦しむが従うほかない。一方、希美は目黒の様子がおかしいと気付き始めるが、自分の中にもいつも世違う欲望が目覚め始めているのを感じる。目黒、明乃、希美、瀬尾、4人の異常な状況はだんだんと崩れ始めていく…。

目黒には数年前、明乃という人妻の奴隷調教をその夫に命令されながら行い、明乃との関係にのめり込んだ矢先に関係を剥奪されて心に大きな傷を負ったという過去があった。そんな目黒は現在、自分自身が奴隷をコントロールする“ご主人様”となって何人もの奴隷を飼い、過去の自分が受けた“隷属”を他人との関係に築こうと懸命になっていた。妻の希美は妊娠中。健康管理に余念がないが、目黒の裏の行状には気付く風もない。そして、目黒はある日繭子という見た目からわかるほど奥手な、だが強烈に調教願望を刺激される女性と出会う。出会ったその日に、その場で繭子を奴隷として開眼させ、調教を始める目黒だったが、どんどん成長する繭子に追いつけない自分を感じ始めていた。そんな折、複数飼っていた奴隷たちとの関係にも破綻がきたし始める…。