「ヴァンサンへの手紙」 (監督:レティシア・カートン/2015/仏)が10/13(土)よりアップリンク渋谷にて公開の運びとなりました。

■「ヴァンサンへの手紙」公式サイト
http://uplink.co.jp/vincent/

本作はレティシア監督が、今は亡き友人ヴァンサンへ10年間の想いを綴ったビデオレターです。

突然に命を絶った、友人ヴァンサン。
「ろう者の存在を知らせたい」という彼の遺志を継ぎ、レティシア監督はろうコミュニティーでカメラを回し始めます。

共に手話を生き、喜びや痛みをわかち合う中で、レティシア監督はろう者たちの内面に、ヴァンサンが抱えていたのと同じ、複雑な感情が閉じ込められてることを見出します。

手話を禁止され、言葉を奪われ続けた怒り、ろう教育のあり方、家族への愛と葛藤…。

世界中のろう者たちが「ヴァンサンは私だ!」と共感した本作を日本で買い付けたのは、ろう者の映画監督、牧原依里です。

牧原が「この映画は私の人生そのもの」と語り、涙した本作。

聴者にとっては耳(目?)の痛い話もあるかと思いますが、本作の上映を通して、ろう文化や手話への理解が深まり、ろう者と聴者がつながるきっかけ作りをできればと思っております。

【概要】
友人のヴァンサンが突然に命を絶った。彼の不在を埋めるかのように、レティシア監督はろうコミュニティでカメラを回しはじめる。美しく豊かな手話と、優しく力強いろう文化。それは彼が教えてくれた、もう一つの世界。共に手話を生き、喜びや痛みをわかちあう中で、レティシア監督はろう者たちの内面に、ヴァンサンが抱えていたのと同じ、複雑な感情が閉じ込められているのを見出していく。
「ろう者の存在を知らせたい」というヴァンサンの遺志を継ぎ、レティシア監督は彼らの心の声に“目”を澄ます。手話を禁止され、言葉を奪われ続けた怒り、ろう教育のあり方、家族への愛と葛藤…。モントリオール映画祭など数々の映画祭で上映され、世界中のろう者が共感し、聴者が衝撃を受けた、二つの世界をつなぐドキュメンタリー。
ドキュメンタリー|2015 年|112 分|DCP|フランス|©2015 ©2015 Kaléo Films|