1999年に全米公開、日本でも2000年に公開し大ヒットを記録し、社会現象にもなった伝説の音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。あれから18年、グループによるステージでの活動に終止符を打つと決めた現メンバーによる“アディオス”(さよなら)世界ツアーを収めた、ヴィム・ヴェンダース製作総指揮の音楽ドキュメンタリー『Buena Vista Social Club: Adios(原題)』の邦題が『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』に決定し、ギャガ配給作品として7月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開致します。

この度解禁する映像は、奇跡のオルケスタ、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーが、アメリカでの“アディオス”ツアーに医者を帯同させながら向かう映像となります。
あれから18年、“最後のステージ”を意識したブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの現メンバーが、“さよなら”世界ツアーを決行。50年以上キューバとの国交を断絶してきたアメリカですが、2015年遂に「BVSC」メンバーがアメリカでの初公演の時を迎えます。ヨーロッパや世界中の数々の国で演奏を広げてきた伝説のディーバ、オマーラ・ボルトゥオンドもこの日を「特別な日よ。初めての公演だもの。今までチャンスがなかったの」とアメリカでの初のライブに緊張した様子で語ります。
また映像の中では、当時82歳のトランペットのマヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバールが、「血圧は正常だ」とバンド付きの医者に血圧を測られるシーンも。ほかにも注射をされたり、時には孫や医者に支えてもらいながら行動をする、高齢ミュージシャンならではの一幕も。祖父グアヒーロを師匠と仰ぎトランペット奏者になった孫のグアヒリートは、祖父が口笛を吹きながら居眠りをしてしまい、また目を覚まして吹き続けるといったチャーミングなエピソードも語っています。
それぞれのパーソナルな思いを胸に、アメリカでのアディオス・ツアーに参加するメンバー。空港に到着し、彼らの再生の生みの親ともいえる世界的ミュージシャン、ライ・クーダーと合流し、遂にアメリカ“アディオス”ツアーの最終章へ。老いてなお情熱や艶やかさを失わない、音楽の女神に愛された彼らの姿をぜひ劇場でお楽しみください!

■ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとは…
アメリカの偉大なるギタリスト:ライ・クーダーが、キューバを旅した際にセッションした、地元の老ミュージシャンに声をかけ、当時なんと92歳のギタリストを筆頭に、かつて第一線で活躍していたキューバのベテラン歌手や音楽家たちを集めたビッグバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。1997年に、彼がプロデュースし、発売した同名のアルバムは、ワールド・ミュージックのジャンルとしては異例となる400万枚を売り上げ、世界の音楽シーンに、驚きと至福のセンセーションを巻き起こした。やがてそのアルバム:「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、グラミー賞を受賞。さらに、名匠ヴィム・ヴェンダースが彼らの音楽と人柄に惚れ込んで監督したドキュメンタリー映画が、全世界で破格のヒットを飛ばし、アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。日本でもミニシアターの枠を超える大ヒットを成し遂げ、その熱狂は、音楽・映画にとどまらず、サルサダンスのブームやキューバレストランの流行、キューバへの直行便の就航が始まるまでの社会現象へと広がることになる。

【ストーリー】アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされ、ミニシアターの枠を超えた大ヒット!社会現象まで巻き起こした伝説の傑作『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』。
あれから18年。グループによるステージでの活動に終止符を打つと決めた現メンバーが、“アディオス(さよなら)”世界ツアーを決行。カメラは、メンバーのこれまでの旅路や、その死にも迫る。音楽の女神に愛された彼らの人生哀歌、至極の音楽ドキュメンタリー。いよいよ日本へ。
製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース 他   監督:ルーシー・ウォーカー
出演:オマーラ・ポルトゥオンド(ヴォーカル)、マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール(トランペット)、バルバリート・トーレス(ラウー)、エリアデス・オチョア(ギター、ヴォーカル)、イブライム・フェレール(ヴォーカル)
原題:Buena Vista Social Club: Adios/2017年/イギリス/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/110分/字幕翻訳:石田泰子
後援:駐日キューバ共和国大使館 インスティトゥト・セルバンテス東京 日本人キューバ移住120周年
配給:ギャガ © 2017 Broad Green Pictures LLC  gaga.ne.jp/buenavista-adios