千原ジュニアさん&瀬々敬久監督も登壇!『菊とギロチン』公開記念オールナイト決定
瀬々敬久監督が傑作『ヘヴンズ ストーリー』(10)から8年振りに放つオリジナル企画、アナーキー青春群像劇『菊とギロチン』(7月7日よりテアトル新宿全国順次公開)の公開を記念し、瀬々監督が自ら選定した4本を一挙上映する特集上映『瀬々敬久ギロチンオールナイト』の開催と、千原ジュニアさん、瀬々敬久監督のゲスト登壇が決定致しました。
初期のピンク映画から近年のメジャー大ヒット作まで、どんなフィールドでも時代に刺さる作品を手掛けてきた瀬々敬久監督。その瀬々監督が『菊とギロチン』を企画したのは、なんと30年前。「なんとしても作りたい」という強い思いで遂に完成した同作は、かつて日本全国で「女相撲」が興行されていた史実に基づき、女相撲の一座と実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たちが出会うオリジナルストーリーだ。その『菊とギロチン』の完成と公開を記念し、監督自らが選んだ4本の作品が、テアトル新宿にて一挙オールナイト上映される。トークゲストには瀬々監督に加え、『HYSTERIC』などの瀬々作品で抜群の存在感を示した千原ジュニアが登壇決定!この貴重な機会を、絶対にお見逃しなく!
『瀬々敬久ギロチンオールナイト』開催概要
日時:6月23日(土)21:00開場、21:30開演(24日5:00頃 終演予定)
会場:テアトル新宿
トークゲスト:千原ジュニア、瀬々敬久
上映作品:『HYSTERIC』(2000年、110分) 出演:小島聖、千原浩史、鶴見辰吾、村上淳
『冷血の罠』(1998年、99分) 出演:哀川翔、西島秀俊、黒沢あすか、下元史朗、田中要次
『雷魚 RAIGYO』(1997年、75分) 出演:佐倉萌、伊藤猛、鈴木卓爾、穂村柳明
『禁男の園 ザ・制服レズ』(1992年、61分) 出演:岸加奈子、蒲田市子、林由美香
チケット:¥2,500(税込) 6/16(土)よりテアトル新宿オンラインチケット及び劇場窓口にて販売開始
千原ジュニア プロフィール
1974年、京都府出身。兄の千原せいじとともに1989年に千原兄弟としてデビュー。コンビとして活動する以外に、司会者やコメンテーターなどマルチな才能を活かし様々な分野で活躍中。俳優としても数々の映画に出演し、映画『HYSTERIC』では第10回日本映画プロフェッショナル大賞にて主演男優賞を受賞している。
瀬々敬久プロフィール
1960年、大分県出身。京都大学哲学科在籍中より8ミリ、16ミリなどで自主映画を製作。89年、ピンク映画『課外授業 暴行』で監督デビュー。97年『KOKKURI こっくりさん』で一般映画デビュー。以降、一般映画、ピンク映画、TVドキュメンタリー等ジャンルを問わず活躍。近作に『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17) 、『友罪』(18)など。
瀬々敬久コメント:ジャックナイフ、千原ジュニアのかつての異名だ。僕自身ずっとアナーキーな人間に憧れ、映画にしてきた気がする。『HYSTERIC』がそうだ。そして『菊とギロチン』のように史実を、『雷魚』のように実際の事件を、モチーフに作って来た。『冷血の罠』は西島秀俊さんが孤独なテロリストというべき犯罪者を演じている。『制服レズ』は爆弾だ。ギロチンオールナイト、乞うご期待!
①『HYSTERIC』(2000年、110分)
企画:利倉亮、田中美孝 脚本:井土紀州 撮影:斉藤幸一 音楽:安川午朗
出演:小島聖、千原浩史、鶴見辰吾、村上淳、寺島進、阿部寛
1994年に起きた青山学院大学性殺人事件で逮捕された男女をモデルに、どこにも行き場のない彼らのゆがんだ疾走を、異様な緊迫感をみなぎらせて描きだす。主演の千原浩史(千原ジュニア)が第10回日本映画プロフェッショナル大賞の主演男優賞を受賞。それまでも実際の事件をモチーフにした映画を手がけて来た瀬々はこれ以後、事件の当事者という問題にこだわっていくことになる。
②『冷血の罠』(1998年、99分)
企画:武内健、神野智 原作:藤原智美「恋する犯罪」 脚本:井土紀州 撮影:林淳一郎
出演:哀川翔、西島秀俊、黒沢あすか、下元史朗、田中要次、朝岡実嶺、川瀬陽太
渋谷区桜ヶ丘を舞台にしたサイコ・ミステリー。探偵の藤原は、自殺した妹の夫・花園に、妹の死の原因が何者かに暴行されたことにあったと知らされる。やがて花園は妻を暴行した犯人の足跡を追いながら、犯罪地図を作るうち、犯人の心理と同化してゆく。当時、Vシネマの帝王と言われた哀川翔を探偵役、西島秀俊を妹の夫役に迎え、二人の対峙とともに「渋谷区桜ヶ丘」のリアリティが生々しい手触りを残す。
③『雷魚 RAIGYO』(1997年、75分) R-15+
企画:朝倉大介 脚本:井土紀州、瀬々敬久 撮影:斉藤幸一 音楽:安川午朗
出演:佐倉萌、伊藤猛、鈴木卓爾、穂村柳明、佐野和宏、岡田智宏、外波山文明
昭和最後の年、63年。テレクラで知り合った男をふとした感情から刺し殺してしまった紀子。容疑者として捕らえられた紀子は、ガソリンスタンドの店員・和昭の嘘の証言で警察から釈放される。それぞれに過去を背負った二人は傷を舐め合うように抱き合うが……。4年前に52歳の若さで亡くなった俳優・伊藤猛の代表作の1本。現在に至るまで瀬々作品の特徴の一つであるロケーションも素晴らしい。
④『禁男の園 ザ・制服レズ』(1992年、61分) R-18+
企画:朝倉大介 脚本:瀬々敬久 撮影:斉藤幸一
出演:岸加奈子、蒲田市子、林由美香、伊藤猛、佐野和宏、小林節彦
教師の由紀は生徒の真理とレズビアンの関係だったが、ある日突然、真理は消息を絶つ。彼女は爆弾魔の健と同棲していた。公開題とは別の原題は「わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」と言い、宮沢賢治の「春と修羅」からとられている。教師・由紀の過剰なまでの想いが美しき惨劇へと向かい、偏愛するファンが多い。