この度、弊社配給作品『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』の初日が7月14日(土)に決定し、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開致します!!
目と鼻の先にありながら、日本にとって近くて遠い国、北朝鮮。拉致問題やミサイル発射など、北朝鮮の動きは日本だけではなく世界に影響を与えてきた。平昌オリンピックで話題になった美女揃いの音楽団に代表されるように、金正恩の指揮のもとで文化面にも力を入れる一方で、海外の音楽や映画を厳しく取り締まってきた北朝鮮政府だが、日本の植民地支配から解放されたことを祝う「祖国解放記念日(リベレーション・デイ)」に初めて海外からロックバンドを招くことになる。U2? それともザ・ローリング・ストーンズ? どんな大物が招待されるのかと世界が固唾を呑んで見守るなか、招かれたのはスロベニア(旧ユーゴスラビア)出身でカルトな人気を誇るロックバンド、ライバッハだった!!ライバッハはヨーロッパでは北朝鮮なみに“取り扱い注意”なバンド。果たしてライブは無事に行われるのか?!今、何かと話題の“あの国”で繰り広げられる異色の音楽ドキュメンタリーが誕生した!!

本日6月12日(火)日本時間10時よりシンガポールで開催された米朝首脳会談を記念して、ライバッハは朝鮮民謡「アリラン」のカヴァー曲を発表致しました!!

ライバッハと北朝鮮の関係は、2015年8月15日の北朝鮮「祖国解放記念日」に、北朝鮮政府がライバッハを招待したことから始まる。1980年にスロベニア(旧ユーゴスラビア)で結成して以来35年、革新的な表現活動を行ってきたインダストリアル・ロック・バンドが北朝鮮の大切な記念行事に招待されたことは、それも初めて招待した外国のミュージシャンが彼らだということは、世界中に衝撃をあたえた。ライバッハによる「アリラン」のカヴァー曲は、朝鮮民謡「アリラン」と、北朝鮮で広く親しまれている「行こう白頭山へ」を融合させたもので、平壌クム・ソン音楽学校のコーラス隊が参加している。また後に、彼らは南北統一を祈願して、韓国の全州でもコンサートを行い、北朝鮮と韓国の両国で演奏した最初のバンドとなった。

LAIBACH ライバッハ
ライバッハは1980年にスロベニア(旧ユーゴスラビア)で結成された。当初彼らは前衛的なアート集団で、実験的な音楽とパフォーマンスで反体制的なメッセージを伝えていたが、当時ユーゴスラビアは共産主義国家。ライバッハは当局から目をつけられて、警察によってライブが中断されることもあった。それならば、とバンドはヨーロッパ・ツアーを敢行。ナチスを彷彿とさせるユニフォームを着用するなど、ファシズムを揶揄したビジュアルとパフォーマンスが強いインパクトを与えて話題を呼んだ。一方、サウンド面では、テクノとクラシックとロックをミクスチャーした独自のスタイルを確立。そのサウンドは “インダストリアル・ロック”と呼ばれた。そして、イギリスのミュート・レーベルからリリースされた3rd・アルバム「Opus Dei」(87)は、日本盤もリリースされるなど海外でのブレイクのきっかけになった。続く「Let It Be」(88)はザ・ビートルズのカバー・アルバムでファンを驚かせたが、ポール・マッカートニーはコンサートで本作の収録曲を流すほど気に入っていたとか。「Let It Be」以降、カバーはライバッハの重要な音楽的アプローチとなったが、世界中の国家をカバーしたアルバム「Volk」(06)では「君が代」を歌った。国際的な成功を収めたライバッハは、現在に至るまでコンスタントに活動を続け、映像と音楽を融合させたライブも高く評価されている。

監督:ウギス・オルテ、モルテン・トローヴィク 出演:ライバッハ
2016/ノルウェー、ラトビア/カラー/アメリカンビスタ/DCP/100分/原題『LIBERATION DAY』
字幕翻訳:中沢志乃 配給・宣伝:エスパース・サロウ
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