この映画はセクシュアル・マイノリティの漫画家とそのアシスタントである美 青年との心の交流を縦糸に、主人公・新井祥と周りの LGBT の人たちとの交友 を横糸として紡がれる愛の物語です。

主人公、新井祥は30歳まで女性として暮らし、染色体検査でインターセックスと判明。
現在は男性でもなく、女性でもない「中性」として生き、自分の体に起きた劇的な体験をエッセイ漫画として飄々と描く。 離婚も経験し、専門学校の講師となる。そこで出会ったゲイの美青年、こう君をアシスタントにして、同居生活を送る。
出会いから10年、こう君は漫画家デビューし、カミングアウトをする。
カメラは二人の1年を追った。 二人の関係は意外な方向へ・・・。

■物語の背景
最近、日本の社会ではやっと、LGBTという言葉だけは、ようやく知られるようになったが、セクシュアル・マイノリティの一部にしかすぎない。その実態はほとんど社会に認知されていない。
セクシュアル・マイノリティの同じカテゴリーの人でも、性自認は様々で、「心の性」が求める恋愛対象(性的指向))も個人によって、様々な違いのグラデーションとなって現れる。
セクシュアル・マイノリティの中には、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(性同一性障害を含む)のほか、様々な人が存在する。この多様なセクシュアル・マイノリティの世界を一人の漫画家の目を通して描く。

■セクマイ界のトップランナーの赤裸々なメッセージ!
エッセイ漫画というジャンルがある。フィクションではなく、現実にあったことを漫画にし、セクシュアリティと愛を赤裸々に描き、圧倒的に支持されている漫画家がいる。若いLGBTなどのセシュアル・マイノリティの悩みや疑問―、恋・SEX・体・性別について、自らの経験から、どう生きたらいいかアドバイスをしている。しかつめらしい教条的なものでなく、笑いとユーモアあふれ、時に無理解な社会に対する批評性あふれるメッセージ漫画でもある。
この映画はセクシュアル・マイノリティの漫画家とそのアシスタントである美青年との心の交流を縦糸に、主人公・新井祥と周りのLGBTの人たちとの交友を横糸として紡がれる愛の物語である。

ナレーション:小池 栄子
エンディンテーマ曲:Over the Rainbow / 歌:藤田 恵美
【スタッフ】
プロデューサー:キム ヒージュン / 構成:鷲見 市子 / 撮影監督:大石 英男
監督:渡辺 正悟 製作:ザ・ファクトリー 
上映時間:1時間46分 / 公開予定:2018年初夏 公開