アメリカ・ニューヨーク現地、5月29日(火)にて開催されたInternational Filmmaker Festival of New Yorkにおいて、日本から初めて捕鯨に関する意見した映画「Behind THE COVE」がHonorable Mention(審査員特別賞)を受賞した。
本映画祭はSocial Issue(社会問題)をテーマに特化した映画祭であり、世界中から社会問題をテーマにした多くの映画の中から選出された。
「Behind THE COVE」は、捕鯨と戦争についての繋がりを映画の中で描いているが、上映日がMemorial Dayに偶然に重なった。
映画祭主催者より受賞した理由は、以下の説明があった。
「Behind THE COVE」には、これまで知らなかった捕鯨に関する歴史的背景を伝えとても教育的な側面もある。作品自体が両者を捉えバランスが良い。
また、映画祭がテーマにしているSocial Issueにマッチしている作品だ。と説明。

また、観客の中には反捕鯨活動家もおり、「イルカを殺す場面を見たことがあるか」の質問を受け、八木は「反捕鯨団体から見せてもらった。イルカ・鯨に限らず、どの動物が殺されても辛い。『ザ・コーヴ』はイルカの屠殺シーンを出すのならば、他の動物の屠殺シーンを同様に出さない方がおかしい。」と返答。
更に、米国在住の和歌山県出身(和歌山県・県人会会長の岩上裕氏も参加)
「和歌山県出身として嬉しい。よく作ってくれてありがとう。映画を作るのは大変だったと思うが、その前に『ザ・コーヴ』に対して反論メールなどしなかったのか?」と質問を受け八木は「メールをしても無視されるとわかっていたのでしていない。その代わり、『Behind THE COVE』はアカデミー賞の対象作品となる様々な条件(アメリ
カ指定劇場公開&ロサンゼルタイムズやニューヨークタイムズ紙による記事化)を奇跡的にクリアした。そのことにより、『ザ・コーヴ』をアカデミー賞に選んだ審査員に映像で、太地町のその後の被害状況を見せつけることに成功できた」と述べた。

【International Filmmaker Festival of New York】(5月25日〜29日開催)
<映画上映時間>
5/28(⽉) 場所:Producers Club Theaters, 358 W 44th St., New York
Behind THE COVE / 1:00 pm〜(1h45min)+ Q&A
<Award Ceremony>
5/29(⽕) 場所:Kaufman Astoria Studio (元Paramout Pictures本社)