1975年~1977年まで「週刊少女フレンド」(講談社刊)にて 連載された日本少女漫画史に燦然と輝く傑作、大和和紀による「はいからさんが通る」(第1回 講談社漫画賞少女漫画部門受賞)。1978年にはテレビアニメシリーズ(全42話)が放送され、その後、劇場実写映画(1987年公開 主演 南野陽子・阿部寛)、TVドラマ(1979年、1985年、2002年)などこれまでに多くのメディアミックス展開がされてきた本作が、連載40周年を記念して、2017年、装いを新たに新作劇場アニメーションとして前後編で復活!尚、後編では旧テレビアニメシリーズでは未完となった原作のラストエピソードまでを初、完全アニメ化!紅緒と少尉の恋の結末は…。

この度、本作劇場版「はいからさんが通る」で伊集忍を演じる宮野真守さんと、宝塚歌劇/ミュージカル浪漫「はいからさんが通る」で伊集院忍を演じる柚香光さんによる、少尉ならではの視点から「はいからさん」の魅力を語り合った、ダブル少尉オフィシャルインタビューが到着いたしました!

この度到着したのは、11月11日(土)より全国公開となる劇場版「はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜」で伊集忍を演じる宮野真守さんと、10月7日(土)~ 10月15日(日)@梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、10月24日(火)~ 10月30日(月)@日本青年館ホールにて、宝塚歌劇花組により公演されるミュージカル浪漫「はいからさんが通る」 で伊集院忍を演じる柚香光さんが、少尉ならではの視点から「はいからさん」の魅力を語り合ったダブル少尉オフィシャルインタビュー!!初対面にも関わらず、すっかりと意気投合したお二人が、「はいからさんが通る」の魅力を語り尽くします!

◆花組公演 『はいからさんが通る』 宝塚歌劇公式ホームページ
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2017/haikarasan/index.html

<オフィシャルインタビュー全文>
●「はいからさんが通る」原作について。
柚香さん:タイトルを聞いたことはあったのですが、実際に原作を読ませていただいたのはお話しを頂いた後でした。読んでみるとすごく面白くて、読み始めると一気に読んでしまい、読み終わった後もすぐに読み返してしまいました(笑)。

●柚香さんは少尉を演じるにあたり、少尉というキャラクターの魅力をどのように考えていますか?
柚香さん:女の子が、こんな人に出逢えたら良いなと思う男性像、王子様像ですよね。少し自分がお転婆してしまったとしても、笑って、全くしょうがないなと言って受け止めてくれる、少尉には女性の夢が詰まっています。

宮野さん:あまり使わない「完璧」という言葉を使ってしまいたくなるような(笑)。完璧なんですよね。

●宮野さんは実際に前編のアフレコを終えられてみていかがでしたか?
宮野さん:少尉の完璧さは作品の魅力にも繋がっているし、けれどそういった中で、ある意味少尉の「完璧」でないところ、周りからは完璧に見えるけれど少尉も一人の人間だというところを、リアリティのある人間として紐解きながら演じたつもりなので、楽しかったです。完璧な人間がこんなに悲しい想いをして、こんなに辛い経験をしていて、だからこういう人になったんだという。今回担当させていただき、本当に役者冥利に尽きます。

●少尉を演じるお二人だからこそ語れる、紅緒の魅力について。
宮野さん:紅緒好きです、僕!(笑)。

柚香さん:あんなに素直で真っすぐな、エネルギーに溢れて(笑)。少尉の家は気品のあるとても由緒正しいお家柄。そういった縛りの中で生きていて、台詞にもありましたけれど、紅緒の魅力は「新しい風を吹かせてくれる」というところが一番だと思います。

宮野さん:少尉はいろいろな事に縛られて生きている人なんですよね。だから、自分の信じた道を自由に突き進んでいく紅緒の姿が眩しく映った。お互いに無いところに惹かれあう素敵な関係だなと思いますし、二人が惹かれあうのは必然というか、疑問がない。最初は嫌いだってところも、あれだけ全然違う環境で育ったら最初のカルチャーショックはあるだろうし(笑)。人の本質を見る二人だからこそ、お互いのに惹かれあった。やっぱり素敵な形だと思います。

●凄く笑顔が印象的な宮野さん、柚香さんですが、少尉というキャラクターも「笑い上戸」で笑顔が素敵です。今回お会いしてみて、お互いにこういうところが少尉っぽいなと思う部分があればお聞かせください。
柚香さん:宮野さんに笑い上戸はぴったりですね!(笑)。

宮野さん:柚香さんも笑い上戸!すごく可愛く笑うなって。隠すことなく思いっきり笑ってくれるので、初対面なのにずっと二人で自然に喋っているなと思いました(笑)。

柚香さん:同じくです(笑)。笑い上戸ってあまり自分では意識していなかったのですが、今そういう風に言っていただいて、確かにさっきからずっと笑ってますよね(笑)。

●宝塚歌劇、劇場版アニメーションとしてそれぞれ演じられますが、お互いに楽しみにしているところをお聞かせください。
柚香さん:原作とはまた違った、今描ける「はいからさん」の良さを伝えつつ、また更に新しい魅力も詰まっているんだろうなと思います。とても楽しみです。また今日お話しさせていただいて、宮野さんが本当に素敵な方なので、また更に楽しみが増えました。

宮野さん:劇場版、本当に良いですよ。原作の良さをリスペクトしつつ、今観てくれる人たちがこの時代の世界観に違和感の無いようにして、またそこから新たに学べる人の生き方であったりのバランスが本当に考えられているなと思いました。そして宝塚歌劇の方ですが、先程ビジュアルを見させていただいて、それぞれが個性豊かですごく楽しみになりました!それこそ感激したのが、原作の登場人物が漫画から飛び出してきたかのような。ビジュアルの再現度がすごすぎる!軍服の少尉がいて、袴の紅緒がいて、煌びやかなスーツの編集長がいて、とても素敵です。僕たちが原作に魅了されたからこそ、舞台の上でも表現されるものがあるんだと思います。

●長年愛されている「はいからさんが通る」という作品で描かれる、本質的な魅力とは何だと思いますか?
柚香さん:キャラクターの個性は、何よりも魅力だと思いますね。キャラクターひとりひとりが、芯を持っていて考え方がきちんとある。「私はこうして生きたい!」と明確にある。現代社会では特に「右に倣え」みたいな風潮があったりするなかで、キャラクターひとりひとりの輝きが本当に大きな魅力だと感じます。だから読者の方々にも、自分はこの人に惹かれるというキャラクターがあるはず。ひとりひとりが輝いているところが、「はいからさんが通る」の魅力だと思います。

宮野さん:激動の時代を生きる姿であったり、「新しい風を吹かせる」というエネルギーも魅力だと思いますが、柚香さんが仰っていたように今の時代でも「右に倣え」という風潮がずっとあって、そこに対して「自分は自分で良いんだ」、「自分の生き方を見つけるんだ」ということをこの作品は教えてくれる気がするんですよね。だからこそ、色褪せない。柚香さんとお話しさせていただいて、あらためて思いました。そしてその先には本当に純粋なラブロマンスがあるので、そこにはとってもヤキモキさせられるんですよ!(笑)。けれどその想いの根本があるからこそ、人はこの作品に魅力を感じて、生きる勇気をもらうんだなと思いました。

柚香さん:なんとなく生きている人がいないですよね。皆すごく一生懸命頑張っていて。

宮野さん:自分の生きる道を探している人たちばかり。やはり大和先生のキャラクターの描き方がすごいなと思いました。観ていただいて、きっとお気に入りのキャラクターがいるだろうと思いますし、この人自分に似ている、この人みたいになりたいとか、色々な感情をもらえるんじゃないかと思います。
<了>

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