先日グループから来春卒業することを発表し、卒業後女優としての活躍を誓ったNGT48所属の北原里英が、女優業を本格始動する第一弾作品、映画『サニー/32』の全国公開が決定し、情報解禁となります。

北原里英、女優転身宣言から初の主演映画で体当たり演技!
ピエール瀧&リリー・フランキーの“凶悪”コンビに殴られる!縛られる!舐められる!!
2007年10月アイドルグループAKB48・第二回研究生オーディションに合格。翌08年にデビュー。15年にNGT48のキャプテンとして移籍することを発表し、現在も同グループキャプテンとしてメンバーを引っ張る北原里英。本年8月21日に行われたNGT48お披露目2周年ライブにおいて来年春頃グループから卒業することを発表、卒業後の女優への転身を誓って以降、次の活動が注目されている中、女優・北原里英のデビュー作とも言える『サニー/32』の全国公開が決定しました。
監督は2013年公開『凶悪』がその年の国内映画賞を席巻、北海道警察の不祥事を題材にした『日本で一番悪い奴ら』(16)、さらに今年から来年にかけて『牝猫たち』(17)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17年10月28日公開)、『孤狼の血』(18年5月12日公開)と公開作品が続く白石和彌監督が務めます。毎作品ごとに俳優陣の魅力を引き出すその手腕で北原里英をどう輝かせるのか注目されます。さらに北原の共演には、白石監督作『凶悪』にも出演し、存在感溢れる芝居で俳優として高く評価され、今やあらゆる作品に欠かせない顔となったピエール瀧&リリー・フランキー。そして『愛の渦』(14)でその年の新人女優賞を多数獲得、近年実力派女優として名高い門脇麦、白石組の常連で、毎作品毎に個性的な役どころで出演し、強い印象を作品に残す音尾琢真、さらには北原演じる主人公の同僚に駿河太郎ら、出演陣が名を連ねます。
北原里英はこれまでに4本の映画に出演をしていますが、卒業発表後初の出演作となる本作での役どころは、仕事も私生活も今ひとつの中学校教師・藤井赤理。物語は、彼女の24歳誕生日にピエール瀧&リリー・フランキー演じる“サニー”の狂信的信者に誘拐・監禁されるところから始まる。“サニー”とは「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」と呼ばれ、ネットなどで神格化し世間を騒がせた少女の愛称。誘拐犯の柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)の二人は赤理(北原)を“サニー”と呼び、誘拐するのだが—。先読みできないスリリングなストーリー展開の中で、誘拐犯に痛ぶられながら対峙する体を張った演技で女優としてリスタートを切る覚悟を感じさせています。白石和彌監督作品では、出演俳優が多数の映画賞を受賞しており、これまで『凶悪』では、ピエール瀧が第37回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞、第56回ブルーリボン賞 助演男優賞、第38回報知映画賞 助演男優賞、第68回毎日映画コンクール 男優助演賞、リリー・フランキ―が第37回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞、第26回日刊スポーツ映画大賞 助演男優賞、第35回ヨコハマ映画祭 助演男優賞を受賞など多数受賞。続く『日本で一番悪い奴ら』(16)では主演の綾野剛が第40回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞、第15回ニューヨーク・アジア映画祭 ライジング・スター賞を受賞しました。今作でも、北原里英の持ち味を生かしながら国民的アイドルを極限まで追い込むことで、これまでに観ることのなかった北原里英の姿を引き出しています。

主演・北原里英×白石和彌監督最新作は完全オリジナル脚本
本作は監督・白石和彌と脚本・高橋泉の『凶悪』タッグによる完全オリジナル作品。北原演じる中学校教師・藤井赤理の誘拐・監禁から始まる物語は、一息もつかせないジェットコースター・ムービー。強烈なキャラクターたちの群像劇がサスペンスフルに展開していく中、人間の弱さと強さ、さらにはネット社会の危うさまでをも内抱しています。撮影は2017年2月2日~2月19日まで、降りしきる雪の中でNGT48の本拠地である新潟県にて行われ、作品の完成は本年10月、公開は2018年2月を予定。ぜひ、本作の完成と続報へもご期待ください。

主演:北原里英(26)コメント
●グループからの来春卒業発表&女優としての活躍を誓ってから、主演映画の本作公開が世に発表される今の心境
ようやく情報解禁がきた…!
待ちに待った瞬間を迎えて、震えるほど嬉しい気持ちです。この映画が決まったとき、そして撮影しているとき、ずっと早く言いたくてウズウズしていました。だけどどこかで、自分だけのものにしておきたいくらい大事な宝物のような気持ちもあり、不思議な感覚です。
先日、グループから来春卒業することを発表させて頂きましたが、この映画をもって、新たな人生を歩み始められることをとても幸せに思います。

●脚本を読んでの印象
最初から引き込まれました。本を読むだけでこれはとんでもないものになりそう…という予感と、自分にこれができるのだろうか?という心配とで、ワクワクドキドキしました。

●白石組の印象、また演じるにあたって白石監督とどのように役をつくっていったか
白石監督の作品はどれも、心にトラウマが残るシーンがあるので、どれだけ残虐な人間がどんな心境で撮影してるんだろう…と思っていたのですが(笑)、実際の白石監督はいつだって演者のことを考えてくださり、現場のことを思ってくださり、自分が1番に動いてくださる凄く信頼できる方でした。
演じるにあたって自分にできるのか不安ばかりだったのですが、白石監督がいつも安心させてくれました。

●共演者とのエピソード
瀧さんとリリーさんはわたしの大好きな『凶悪』コンビだったので、初めてお二人の2ショットを見たときは、こっそりテンションが上がりました!
映画などでは怖い印象の強いお二人ですが、実際はとても面白くてお茶目で可愛くて、瀧さんは少年のようで、リリーさんは包容力溢れる大人で、タイプの違うお二人なのですが2人がとても仲良しで癒されました。辛い撮影期間でしたがお二人といると甘えることができて、たくさん助けてもらいました。
門脇麦さんも、ずっと一方的に画面を通して観ていた方だし、とても尊敬している方だったので、お会いするまで緊張していたのですが、空き時間には現場のブームだったしりとりを一緒にしてくれて、ほっこりした時間を過ごせました!
共演者みんな仲が良くて、現場は過酷ながらとても楽しかったです。

●観客となる皆さまへのメッセージ
すごい作品に参加させていただきました。わたし自身が1番楽しみにしているといっても過言ではありません。アイドルであるわたしが主演なので、それだけで避けてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、この映画の撮影は、そのことを忘れるほど集中して臨めました。この作品で新しい一歩を踏み出します!本当にたくさんの方に観て欲しいです。ぜひ白石監督の世界を楽しんでください!

ピエール瀧(50)コメント
●脚本を読んでの印象
相変わらずの白石組特有のぶっ飛んだ脚本なのですが、今回の悪事は鬼畜ぶりがこれまでとは異質というか特異というか…。脚本を読んだ段階では仕上がりが想像できない不思議な話でした。様々な社会現象がちりばめられた本作をネタ探しで楽しむのも良いかと思います。

●「凶悪」以来のリリー・フランキーさん&白石監督との現場について
リリーさんと組むと、現場ではついつい遊びの話になってしまうのが通常パターンです。
今回も撮影の合間に三条市にキッチン用品を大量に買い込みに出かけたりして楽しかったです。『凶悪』と比べられてしまうのは仕方ないとは思いますが、『凶悪』とはまた違った形のコンビ感なので、その違いも楽しんでもらえたらと思います。
白石さんはもう無理難題を吹っかけてくることが通常営業なので、そのハードさを楽しめるようになってきました。極寒且つ横殴りで吹き付ける霙の中で、水に入る撮影を強行していた際は映画の鬼と化していました。僕は内心「白石め!誰かにこっぴどく怒られろ!」と思っていましたが。

●北原里英さんとの共演について
全般的にハードな撮影スケジュールの本作でしたが、その中でも北原さんが一番大変だったのではないでしょうか。大のおっさん(自分とかリリーさん)がブーブー言いながら渋々撮影してる中、文句ひとつ言わずに雪の中に立ち続ける姿は立派でしたし、完璧な主演女優でした。本当によくがんばったと思います。

門脇 麦(25)コメント
●脚本を読んでの感想
この脚本を面白い面白くないといった言葉でくくるのはナンセンスだと読み始め早々に感じました。作品全体像が全く見えず演じる側としては不安も感じましたが、どんなジャンルにも縛られず色んなものを突き破っていく作品になる予感がして胸が高鳴りました。

●本作の白石組の印象
白石監督は、底知れぬバイタリティと精神力を持ってる方。なのに、穏やかで優しくて。
ギリギリな精神状態になってしまいそうなあの現場で、監督の笑顔はみなさんのパワーの源だったのではないかなと思います。

リリー・フランキー(53)コメント
●脚本を読んでの印象
もう、本当に、この人たちは・・・。とあきれるくらい白石節、高橋節でした。

●『凶悪』以来のピエール瀧さん&白石監督との現場について
瀧は相変わらずギザかわいくて、白石さんは相変わらず憎たらしかったです。

●北原里英さんとの共演について
素晴らしい女優さんです。この役を演じる「覚悟」というものを感じ、引っ張られました。

監督:白石和彌(42)コメント
北原里英の秘めた破壊力がこの作品で解き放たれます。この作品は脚本の高橋泉氏と、いずれは取り掛からなければならない物語だと酒を飲む度に話し合ってきた念願の企画です。瀧さんとリリーさんのプロレス的タッグマッチにセメントをしかける北原里英と門脇麦という構図です。みんな狂っていて、悲しく恐ろしい。
閉鎖的な社会に生きる少年少女たちの行き場のない魂の慟哭。北原里英、飛べ! 飛んで救いに行け! この作品は純然たるアイドル映画です。そう簡単に卒業させません。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=58977