オールナイト上映イベント「沖浦啓之と 『人狼 JIN-ROH』」
レア作品も上映!
プロも憧れるスーパーアニメーターの
特集上映を開催!!
アニメスタイルは、東京・池袋の映画館の新文芸坐と共同企画で、月1回のペースでアニメーション作品のオールナイトを企画・開催している。
9月23日(土)に開催するのは「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 97 アニメファンなら観ておきたい200本 沖浦啓之と『人狼JIN-ROH』」。アニメ界でも屈指の画力の持ち主であり、リアル作画のトップランナーとして活躍するスーパーアニメーターの沖浦啓之にスポットをあてたプログラムだ。
上映作品は彼がキャラクターデザイン、作画監督等の役職で参加した『走れメロス』、監督作品の『人狼 JIN-ROH』『ももへの手紙』。そして、原案・監督・脚本・作画監督等を務めた『日本アニメ(ーター)見本市』の短編「旅のロボから」の計4本。
『走れメロス』は太宰治の同名小説を『ルパン三世』第1シリーズ等で知られるおおすみ正秋の監督で映像化した長編アニメーション。公開されたのは1992年7月。その後、DVDソフト化もBlu-rayソフト化もされておらず、再見することが困難な作品である。今回のオールナイトの目玉のひとつだ。アニメファンとしては、後に監督として活躍する今 敏がレイアウトの役職で参加している点にも注目したい。
『人狼 JIN-ROH』は押井守のライフワークである「ケルベロス・サーガ」の1本であり、彼が原作・脚本を担当。ドイツによって占領された「もうひとつの戦後日本」を舞台に、幸薄い男女のドラマを描いたハードボイルドだ。沖浦啓之にとっては初監督作品。2000年6月公開の劇場アニメーションだ。
手描き作画の表現を突き詰めた作品であり、現在においてなお、国産アニメーション作画の最高峰である。単に緻密でリアルであるだけでない。「画」の力で観客に訴えかける表現力の高さが素晴らしい。作画や表現に興味のあるアニメファンには是非とも観てもらいたい作品だ。
『ももへの手紙』は沖浦の2本目の監督作品。
2012年4月に公開された劇場アニメーションだ。
前作『人狼 JIN-ROH』とはまるで方向の違う、家族向けの和製ファンタジー。小学生の少女を主人公にした作品で、ユニークな妖怪が登場。『人狼 JIN-ROH』と同様に、緻密な画作りを楽しむことができる。
「旅のロボから」は2015年に公開された短編。
沖浦は原案・監督・脚本・キャラクターデザイン・作画監督。肩の凝らない娯楽作だ。この作品でも彼のリアルな芝居を堪能する事ができる。
トークも開催!
ゲストは沖浦啓之と『NARUTO -ナルト-』の西尾鉄也
オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル」では毎回、ゲストを招いてトークコーナーに出演していただいている。今回のプログラムでは沖浦啓之自身に加えて、『NARUTO ‐ナルト‐』のキャラクターデザイン等で知られる西尾鉄也が出演。西尾は『人狼 JIN-ROH』に作画監督として、『ももへの手紙』には原画として参加。「ここだけ」の貴重な話が聞けるはずだ。
「アニメファンなら観ておきたい200本」とは 「アニメファンなら観ておきたい200本」は、オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル」内で定期的に組まれているプログラムだ。アニメファン初心者にお勧めの作品を上映するもので、名作傑作、アニメ史においてエポックになった作品等をセレクトしている。
■「沖浦啓之と 『人狼 JIN-ROH』」概要
日時:2017年9月23日(土) 開演/22:30 終了/翌朝05:40(予定)
場所:新文芸坐(http://www.shin-bungeiza.com/theater.html)
上映作品:『走れメロス』『人狼 JIN-ROH』『ももへの手紙』『日本アニメ(ーター)見本市/旅のロボから』
トークショーゲスト:沖浦啓之、西尾鉄也、小黒祐一郎(司会)
■人狼
(C)1999 押井守/BANDAIVISUAL・ProductionI.G
■走れメロス
(C)1992・太宰治/朝日新聞社・テレビ朝日・新潮社・電通・鉄鋼ビルディング・ビジュアル80
■旅のロボから
(C)nihon animator mihonichi LLP.