※グランプリ受賞の『 AND SUDDENLY THE DAWN』の監督プロデューサー

現在公開中の映画『幼な子われらに生まれ』。
数々のベストセラーを手がけている直木賞作家・重松清が1996年に発表した傑作小説が原作で、刊行当時『ヴァイブレータ』『共喰い』などの脚本家・荒井晴彦が重松と映画化の約束を交わし、21年を経た今、監督・三島有紀子(『しあわせのパン』『繕い裁つ人』)の手によって、浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、寺島しのぶという個性溢れる豪華キャストで、ついに映画化が実現しました。

この度、『幼な子われらに生まれ』が、、8/24~9/4にカナダで開催されていた第41回モントリオール世界映画祭のコンペティション部門でグランプリに次ぐ審査員特別賞を受賞しました。

本映画祭で9月1日と9月3日に上映された本作。本年度のモントリオール映画祭で最高の動員数を記録し、「心に響いた」「泣いた」という観客が続出。また「私も小さい頃に同じような経験をした事がある」など、国境を越えた普遍的な家族のカタチを描き、世界の観客を魅了しました。

『幼な子われらに生まれ』の審査員特別賞受賞について、
「『DEAR ETRANGER』という題名に呼応するかの様に達者な演者が様々な側面を見せる事で、一見静かにスローに見える冒頭からの30分間に、実は水面下で複雑な緊張が張り巡らされている事に気付かされる。後半に入るとその緊張の糸が切れたり弾けたりして、一体それぞれのエレメントはどこに行くのだろうと思わせる。そこに一貫してイノセントな役柄を通しているのが、一番下の子どもであり、大人の世界で何が起ころうとも動じない。故に対比が一層増幅されるかのようである。英語とフランス語を交えたタイトル『DEAR ETRANGER』はモントリオールの日常にフィットしている。」
と審査員は評価しています。

観客からも「DEAR ETRANGER」という英語タイトルについて、「見た後には特にそう思う。父親のクローズアップから映画の最後に出てくるメインタイトルで、なるほど、と腑に落ちるんだ。」と絶賛の声が挙がっています。

浅野忠信さんコメント
とても嬉しいです!
モントリオール世界映画祭という大きな映画祭で審査員特別賞をとれたのは、
三島監督の粘り強さと三島組という1つの家族の支えがあったからだと思います!
みなさんが劇中の僕らの演じた田中家に幸福を運んでくれました!
浅野忠信

田中麗奈さんコメント
モントリオール世界映画祭に出品すると聞きとても嬉しく思いました。と、同時に映画の中に存在する我々田中家が、海を越えて皆さんにどう感じてもらえるんだろう?となんだか、不思議な気分でもありました。
そして今回のお知らせを聞いて、驚きと共に喜び、そして安堵感がありました。
あぁ、伝わったんだ。良かった。そんな気持ちです。
三島監督、制作チーム、浅野さん、関わった皆さんと共に過ごした時間がまた巡ってきます。
本当に良い映画だと思います。
関わることが出来て改めて光栄です。

田中麗奈

三島有紀子監督コメント
モントリオール世界映画祭の審査員特別賞をいただけて、海外の皆さまにも伝わったんだなあと、とても嬉しくて、とてもありがたくて、この喜びを、関わってくださったみんなで分かち合いたいです。
スタッフ、キャストのみさなま、おめでとうございます。
そして、この世に生きるすべての『DEAR ETRANGER』(英題)=親愛なる異質な人へ・・・ありがとうございます。

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