僅か10日間の公演で2000人以上を動員した西条みつとし主宰のTAIYO MAGIC FILMの大人気舞台『ゆらり』。西条自らが脚本を手がけ、舞台の感動をそのままに映画化され、11月4日に公開される。本編映像のみで構成された、ハルカトミユキが書き下ろした主題歌『手紙』(11月3日リリース配信限定シングル)のMVが解禁された。編集は、映画を監督した横尾初喜が担当。MVでも、W主演の岡野真也と内山理名、生き別れた親子を演じる戸次重幸と萩原みのりの涙涙の名演が垣間見れる。

本作は、現在、未来、過去の三部構成。

第1部である現在のシーンでは、民宿「赤木箱」の31歳の女主人・泉凛香役を岡野真也が演じ、接客中についつい突き放してしまう凛香にショックを受けた娘・ゆかりと共に狂言誘拐を計画する凛香の夫・孝介役を山中崇が演じる。
生き別れた娘がバイトをしていると知り、民宿にやってくる中年の男・高山役を戸次重幸、自分は父親に捨てられたと思っている娘役を萩原みのり、高山の想いを知り、一緒に民宿までやってくる後輩の保科役を遠藤久美子が演じている。

第2部である未来のシーンには、凛香の娘でシングルマザーである木下ゆかり役で内山理名、ゆかりが入院し、息子を託される別れた夫・正樹役で平山浩行が出演している。

第3部である過去のシーン(現在より8年前)には、23歳の凛香が東京でうまくいかなかったイライラをぶつけてしまう母・美和役で鶴田真由、なだめる父・幸雄役に渡辺いっけい、と豪華メンバーが出演し、民宿を営む家族や宿泊客など、「伝えられなかった想い」を抱える人々が家族の絆を取り戻す姿を、笑いと涙で描いている。

原作・脚本の西条みつとしは、お笑い芸人として活躍後、放送作家に転向。バイきんぐ、我が家、フォーリンラブなどのコントを手掛ける一方、自身の劇団TAIYO MAGIC FILMを主宰。齊藤工初監督作『blank13』の脚本や劇作家競作による話題の深夜ドラマ「下北沢ダイハード」(TX)で筆頭を飾り、三谷幸喜、宮藤官九郎、西田征史らに続く、演劇界第4の才能として最注目のクリエイターである。今回、13年、15年に上演して好評を博した同劇団の代表作を、西条自身の脚本で満を持して映画化。池田エライザ主演の「ぼくは麻理のなか」他、ドラマやMVなど、数々の映像作品を手掛けてきた横尾初喜が、『ゆらり』の初公演の観劇時に実写化を熱望し、本作で映画監督デビューを飾った。

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