『岸辺の旅』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、国内外で常に注目を集める黒沢清監督が、劇作家・前川知大 率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化。数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくる−という大胆なアイディアのもとに、ひとつのジャンルには収まらない、重奏的な魅力を持つ本作。長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己ほか日本映画界を代表する豪華キャストを迎え、黒沢監督が新たなエンターテイメントに挑戦します。本作は第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品、北米を含めて世界25ヶ国での公開も決定、文字通り世界侵略が進行しています。

この度、本作のキャッチコピーを博報堂が、自主プロジェクトとして全面強力。
キャッチコピーAIによる発想支援で映画のコピーが日本で初めて作成されました。
博報堂オリジナルのアルゴリズムに映画『散歩する侵略者』のセリフを全てインプット、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら、本作を表現するキャッチコピーを作成することができました。

<博報堂チーム解説・プロセス>
博報堂では、アイディアの「発想支援」という目的で、キャッチコピーAIを開発しています。キャッチコピーAIには、博報堂のコピーライターのナレッジを反映させた、オリジナルのアルゴリズムを搭載しています。今回は本作の映画シナリオ、映画のアンケートデータ等をAIに学習させています。開発者コメント(博報堂:栗田)「私たちは今回のチャレンジを通じて、クリエイティブ領域におけるAI利活用の可能性を実感し、同時に人間とAIの「共創」を学ぶことができました。今後も、クリエイティブ領域におけるAI利活用の可能性を研究・開発していきたいと考えています。」
                                                                     
<完成したAIコピー>
「侵略者でも愛したい。」

完成したキャッチコピー、開発プロセスのコーナーを設け「散歩する侵略者」公式ホームページでご覧頂けます。http://sanpo-movie.jp
これまで映画のキャッチコピーは、宣伝マンやコピーライターがいくつも案を出して選ばれたもので、ポスターや予告編に使用されてきたが、今回はその役割・分野にAIが<侵略>した・・・。映画宣伝の世界にも人工知能侵略が加速する可能性を感じます。

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http://data.cinematopics.com/?p=56270