2018年公開予定、寺島しのぶ主演の映画「Oh Lucy!(オー・ルーシー!)」が、9月7日からカナダで開幕する第42回トロント国際映画祭ディスカバリー部門に出品されることが決定いたしました。
本作が出品されるディスカバリー部門は、「見ておくべき映画監督たち」ということで、映画界の将来を担う監督たちの作品が選出される部門。過去には、2016年にマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の「レッドタートルある島の物語」、2009年に役所広司監督「ガマの油」、横浜聡子監督の「ウルトラ・ミラクル・ラブストーリー」などが選出された部門となります。本年度は、35ヵ国から過去最大の45本が選出されており、日本人監督での選出は、「オー・ルーシー!」の平栁敦子監督のみとなります。
また、平栁敦子監督は、NYU(ニューヨーク大学)の卒業制作として制作した短編映画『Oh Lucy!』(主演:桃井かおり)が、第39回トロント国際映画祭で審査員賞を受賞しており、2度目のトロント国際映画祭への出品となります。
同作品は今年のカンヌ国際映画祭批評家週間部門にも出品され、海外からも高い評価を受けており、
トロント国際映画祭での上映にも期待が高まります。

解説
短編初監督作品『もう一回』がSSFF (ショート・ショート・フィルム・フェスティバル)& ASIA 2012にて、グランプリ・ジャパン部門優秀賞・東京都知事賞の3冠に輝き一躍注目を浴びた平栁敦子監督。続いてNYU(ニューヨーク大学)の卒業制作として制作した短編映画『Oh Lucy!』(主演:桃井かおり)は、2014年のカンヌ国際映画祭のシネフォンダシオン部門(※2)で見事第2位を獲得。日本人として同部門で初めての受賞という快挙を成し遂げた。更に同じ年のトロント映画祭でも審査員賞を受賞、翌年のサンダンス映画祭でも最優秀賞を受賞するなど世界中から数々の称賛を浴び、25以上の賞を受賞した。そして長編デビューが待望視されていた平栁監督が満を持して手掛ける長編映画初監督作品が本作『Oh Lucy!』。過去にオスカーノミネート作品も生み出したサンダンス・インスティテュート/NHK(※3)脚本賞受賞作品として短編を基に新たな物語を書き加え製作されることになった。何事にも満たされない日々を過ごす43歳の独身OL・節子がふと立ち寄った英会話教室のアメリカ人講師に恋をし、東京とLAで大騒動を巻き起こす様を時に赤裸々に時にユーモアたっぷりに描く。主演に寺島しのぶ、共演に南果歩、忽那汐里、役所広司という国際的に活躍する錚々たる面々に、ハリウッドからは『パール・ハーバー』などで知られるジョシュ・ハートネットを加え、新人監督とは思えない豪華なキャストが参加。更にそれに相応しいカンヌ映画祭という国際舞台での華々しい監督デビューを迎えることとなった。

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