6年の制作期間をかけて、半世紀以上続く「捕鯨論争」に新たな光をあてるドキュメンタリー映画。
『A WHALE OF A TALE』の邦題が『おクジラさま ふたつの正義の物語』として9月9日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開の運びとなりました。本作は、2010 年公開、東京で 25 週間のロングランヒットを記録したドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の佐々木芽生監督による、最新ドキュメンタリー!
この度、対談企画第二弾<第一弾は作家/ジャーナリストの佐々木俊尚氏>としてフォトグラファーのヨシダナギ氏と佐々木芽生監督による対談<後編>が行われ、その模様を収めた映像が到着致しました。

【後編】以下、映像詳細<新解禁映像>
<何故、アフリカに? カメラを撮ることになったきっかけとは?>
ヨシダナギ氏がアフリカに興味を持ったきっかけは 5 歳の時にたまたまテレビをつけてみたマサイ族の姿だったという。「マサイ族が映っていて「すごいかっこいいな」って。黒い肌で、青い衣装を着て、槍を持って跳びはねてるのを見て「こういう職業なんだな」って思って。大きくなったら私もこれになろうって、この姿になって、一緒に跳びはねよう、って思ったのがアフリカに興味を持ったきっかけです。』
またヨシダ氏がカメラを撮ることになった経緯について、「初めて、一眼レフを買ったのが、21 とかかな。私、見たもの、結構、忘れちゃうんですよ。人に話すにも、何を話していいか分かんなくなっちゃうので、記録用として、一眼レフを買って持っていったんです。撮ってみて、親とか、周りの人に見せたら、「写真、うまいんじゃないの」って言われて、人よりちょっとうまいのかなって思い始めたんですけど、別に写真家になりたいと思ったことは、今も、昔も、一度もなくて。」

<現地の人と同じ恰好をして裸になって、彼らを理解する>
ヨシダ氏は何故、現地の人と同じ裸の恰好になって写真を撮り続けるのか。ヨシダ氏は、「彼らは、自分たちはこれが正装だけど、服を着ている人たちには羞恥心があると思ってるんですね。その羞恥心ある人が、まさか胸を晒すとか下を晒すなんてことはよっぽど勇気のいることだ、って。私たち観光客が行くと「どうせまた写真撮ってまたすぐ帰るだけだろう」っていう認識もあって。だから、「どうしたら自分が本当に好きだからっていうのが伝わるんだろう」って思った時に、「脱ごう」って思って、私がブラを取ってパンツを脱いだ瞬間に、歌って踊って受け入れてくれて、「よくぞそんな潔い行動をしてくれた」って。」
また、同じく佐々木監督も太地町での撮影時について語る。「両方に対して「自分は両方の話を聞きますよ」っていうことを最初からはっきり言っておいて。できれば相手がいる前で、わざと撮影してる所を見てもらう。そうじゃないと、人の噂とかで「どうも撮ってたらしいよ」みたいに、間接的に耳に入るっていうのが一番不信感を持たれると思うんですよね。だから、あえて目の前で撮影しちゃう。それですごく嫌な顔されるんですけど、でも平気な顔してまた反対側に戻っていったりしして。」
ナギ氏がアフリカに興味をもった理由や、カメラを撮ることになったきっかけなど、ナギ氏の原点に迫る貴重な対談となった。
また、太地町と外国人、両方を撮り続けた佐々木監督と、現地の人と同じ格好をして写真を撮り続けるヨシダナギ氏と、共に撮影する側だからこそのエピソードや、撮影にかける思いなど、アツく語り合った対談映像となった。

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