『草原に黄色い花を見つける』ヴィクター・ヴー監督インタビュー特別映像!
8月19日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開となります映画『草原に黄色い花を見つける』。監督のヴィクター・ヴーの特別映像を解禁いたします。
本作は、1980年代後半、ベトナム中南部の貧しい村に生きる、兄弟と幼馴染みの少女との淡い初恋物語。ベトナムの人気作家グエン・ニャット・アインのベストセラー小説の映画化。緑豊かなフーイエン省の自然を背景に、初恋の悩みや嫉妬、別れの痛み、そして少年から大人になる瞬間を詩情あふれる映像で表現。本作では、“家族”というものの大切さを伝えたかったと語っている。
ヴィクター監督は、『自分が心から伝えたかったのは、家族についてです。登場人物たちは家族ととても困難な時を過ごすけれどもとても結束している。どこへ行こうが、どんな結末を迎えようが、いつでも帰れる家がある。“家”それが家族。子供たちは家族の中で感謝することを学び、愛を知り、ありがたさを実感するんです』と語る。
80年代後半のベトナム社会の在り方が丁寧に描かれている本作では、父親は厳しいが大黒柱として頼もしく、母親は大きな愛で子供たちを包み込む。また、隣人たちとの関係も非常に濃密で、そんなコミュニティの中で子供たちはのびやかに育っていく。その姿はかつての、そして今現代日本では失われつつあるコミュニティを彷彿とさせる。
また、子役の演出について『この子たちと映画を作れたのはラッキーそのもの。行儀がいいだけでなく、子役として感受性が豊か』とティン・ヴィン、チョン・カン、タイン・ミーに賛辞を送っている。本作のヒットで、この3人の子役たちはベトナム映画界のみならずCMやTVに引っ張りだこのスターとして忙しい毎日を送っているそうだ。
最後に、ヴィクター監督は『日本で公開されることをとても光栄に思っています。かつての自分と重ね合わせてみてもらえると嬉しいです』と日本の観客にメッセージを送っている。
【ヴィクター・ヴー監督プロフィール】
1975年アメリカ・南カリフォルニア州生まれ。ロサンゼルス、ロヨラ・メリーマウント大学で映画制作の学位を取得し、ハリウッドで技術者として映画制作に関わる。09年からは両親の故郷・ベトナムへ拠点を移し、短編映画制作を経て本作を監督。本作がベトナムで社会現象を巻き起こすヒットなり、ベトナム国内最高賞である金の蓮賞を2年連続受賞。人間ドラマからホラー、アクションまで幅広い作品を手掛けるベトナムの№1ヒット監督。その活躍はアジアのみならず世界から注目を集めている。