高度な知能を得た猿たちの反乱、人類の文明崩壊、そして猿と人類の戦争という衝撃的なストーリーを描き、まさに全世界震撼の大反響を呼んだ『猿の惑星』シリーズ。地球の支配者が変わりゆく激動の歴史のうねりが、ついにクライマックスを迎える最新作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』が10月13日(金)に公開となる。全米では、初登場第1位を達成し、『創世記(ジェネシス)』『新世紀(ライジング)』に続いて、3作連続初登場第1位を記録したことになる。さらに全米批評家サイト「Rotten Tomatoes」のトップ批評家による評価でも、93%(7/30付)という高評価を得ており、「これだけのスケールのメジャー映画で本作以上に優れた作品は無い」(Deadline)、「すべての猿たちがあまりにリアルなので、観客は彼らが猿であることをすぐに忘れてしまうだろう」(USA TODAY)などと絶賛されている。この度、シリーズに新しく登場するユーモアと知性を秘めた猿バッド・エイプの日本語吹替え版声優に柳沢慎吾さんが決定した。

本作は、カリスマ的な主人公のシーザーが、最愛の家族を殺害されるという悲痛なエピソードで幕を開ける。軍隊を統率する敵の冷酷非情なリーダーである大佐への憎悪に駆られたシーザーは、大勢の仲間を新たな隠れ場所へと向かわせ、自らは復讐の旅にでる。旅の途中、動物園出身で、人間の物資を盗んで生きている奇妙なチンパンジーのバッド・エイプと出会い、大佐の居場所を知る彼に道案内させることになる。シリーズを通して、プロデューサーを務めるディラン・クラークは「シーザーは暗い旅を続けているが、バッド・エイプに出会うと、シーザーがいつもやらないような行動をする。シーザーにとっての岐路となるちょうどよい時期に出会い、何度も希望の光を灯す」とバッド・エイプのキャラクターについて明かす。シーザーを演じたアンディ・サーキスも「シーザーははじめ、バッド・エイプはたまたま出会った変わり者としか思っていないが、2人の間に共通するものがあると気づき、その後は心を通わせるようになる」とシーザーにとってバッド・エイプが大切な存在となるとを語った。

吹替えを終えた柳沢さんは、オファーを受けた当時を「ピッタリだな!って思いましたね。実家の81歳のお袋にも「今度『猿の惑星』の声優をやるんだ」って言ったら、「何役なの?」って聞かれて、「猿」って答えたら「ピッタリじゃん、ピッタリ!観る、観る!」って言っていました」と振り返る。そして「バッド・エイプは、過去にいろいろあったんだけど、シーザーと出会って新たに勇気をもらうんです。良い役ですよね!オイシイ役なんですよ(笑)」と声で演じたバッド・エイプ同様にユーモアを交えて、語った。吹替えについては「人間が話しているのを聞いて、言葉を覚えたという設定なので、普通にしゃべると人間になってしまうし、やりすぎちゃうとしらじらしくなっちゃうし、凄く難しかったです。鳴き声も、難しかったですね。オッツオッツオッツオッツって、あんまりやり過ぎちゃうとオットセイになっちゃうので」と苦労を明かしつつも、「悲しい過去をシーザーに語るシーンでたっぷり間を空けて、話すんだけどあのシーンで自信が確信に変ったね(笑)」と自信の程も語る。

「バッド・エイプが、臆病なんだけど、シーザーや友達と出会って変わっていくところも観て欲しいなと思うし、とにかくスケールが大きい作品なので、「えっ」ていうビックリするような映像をお届けしたいと思います」と作品についてもアピールした。誰もが知っている結末の誰も知らなかった壮絶なドラマも気になるところだが、柳沢さんのアフレコにも期待がかかる。

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