この度『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス監督が、自身のルーツから創作した風変わりな愛の物語『ブルーム・オブ・イエスタディ』(9月30日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開)のポスタービジュアルが完成いたしました。監督の作品への思いを込めたコメントとともに解禁いたします。昨年の東京国際映画祭にて最高賞となる東京グランプリとWOWOW賞をW受賞するという快挙を成し遂げた本作です。

▼愛と笑いと勇気でタブーの扉を開ける。
 ナチスの戦犯を祖父に持ち、ホロコーストの研究に人生を捧げるトトと、ナチスの犠牲者となった祖母を持ち、やはりホロコーストの研究に青春を捧げるザジ。スタートは真逆だが、同じ目標に向かう二人が、過去を追いかける旅を通して、人生を発見し前に進む希望の物語。オープニングから畳みかけるようなユーモアと毒舌に、こんなシリアスなテーマで笑っていいのかと思わず不安を覚えるような、斬新なアプローチは驚きの連続!昨日咲いた花(ブルーム・オブ・イエスタディ)が、今日、そして明日をきっと輝かせてくれる。破天荒な展開のその先に、すべての人間に、どんな傷でも癒せる、素晴らしい力があることを気付かせてくれる勇気の物語が誕生した。

▼過去を嘆くだけの時代に終止符を打つ、未来を生きる世代のために。
監督はスマッシュヒットした『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス。主人公と同じように、家族にダークな過去があると知り、大変なショックを受けて、自らホロコーストの調査を重ねた。その際に、加害者と被害者の孫世代が、歴史をジョークにしながら楽しそうに話している姿に触れ、本作のアイデアが浮かんだという。

▼クリス・クラウス監督コメント
「最初は被害者と加害者の孫が、語り合い、笑い合い、恋愛をするという、ぼんやりしたアイデアがあるだけでした。この映画を作ろうと私を駆り立てたのは「希望」です。私たちは過去の歴史によって、傷を負い、子孫たちも苦しめられ続けている。だが、その傷は癒すことができる「希望」なのです。」

▼フランスで最も注目される若手女優とドイツの実力派俳優が共演。
 トトに扮するのは『パーソナル・ショッパー』などオリヴィエ・アサイヤス監督作品で知られるラース・アイディンガー。人生につまずきっぱなしの人間味に溢れた男を、情感をこめて演じた。ザジに扮するのは、セザール賞に4度ノミネートされ2度の受賞を果たしている、ダルデンヌ兄弟監督の『午後8時の訪問者』のアデル・エネル。フレッシュな組み合わせで魅せるヨーロッパの歴史とユーモアがつまった大人の物語。

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