演出家から俳優へ、マルチな才能で大活躍中 フランスの名作にヴァンサン・マケーニュあり!

第42回仏セザール賞で4部門ノミネート、フランス映画祭2017でエールフランス観客賞を受賞したアンヌ・フォンテーヌ監督の最新作『夜明けの祈り』がこのたび、8月5日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開することが決定致しました。

本作は1945年、侵略してきたソ連軍による暴行で身ごもった修道女たちを救うため、想像を絶する苦難に立ち向かった勇気ある実在の医師マドレーヌ・ポーリアックの軌跡を今に伝える。ヒロインは赤十字の施設で負傷兵への医療活動を行う若き医師マチルド、そんな彼女に寄り添い、ほのかな恋愛関係を結ぶ同僚医師サミュエルを演じたのが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中のヴァンサン・マケーニュだ。

ヴァンサンは、フランス本国では長年舞台演出家として活躍し、映画デビューを果たすとその優しげでコミカルな演技で瞬く間にフランス映画界屈指の売れっ子俳優に仲間入り。ギョーム・ブラック監督『やさしい人』(13)で主演を務め、セバスチャン・ベベデール監督『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』(13)では冴えない人生を送るアラサー男を好演し、同年セザール賞の有望若手男優賞にノミネート。フィリップ・ガレル監督『灼熱の肌』(11)、ミア・ハンセン=ラブ監督『EDEN/エデン』など話題作への出演も相次ぐ。

撮影時、フォンテーヌ監督から「常に淡々と、感情を殺し無表情に演技をし続けること」を強く求められたというマチルド役のルー・ドゥ・ラージュが、唯一ほっとできたのはヴァンサンとの共演シーンだったという。ルーは「ヴァンサンは本当に面白い人でした。エネルギッシュで繊細で、サミュエルは実際の彼のキャラクターのよう。人間の非道さをずっと目の当たりにするマチルドが、自分と同じ仕事をしているサミュエルに優しさを求める気持ちはよく分かる」と明かしている。任務を離れた二人が恋人のように触れ合うシーンは、過酷な物語の中に、ふとした温かな安らぎを与えてくれるだろう。

映画『夜明けの祈り』は、8/5(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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