女優の鈴木紗理奈が、スペインのマドリード国際映画祭で最優秀外国映画主演女優賞を受賞した。
該当作品は、昨年の9月に撮影された「キセキの葉書」(監督:ジャッキー・ウー)で、15日の19時(現地時間)から現地で行われたアワード・ナイトで発表された。
ノミネートを受けて13日から現地入りしていた紗理奈は、ステージで名前を呼び上げられると驚きの表情で登壇して、「いつも自分が関わる仕事を信じてやってきましたが、〝主演女優賞〟というのは自分の人生の中で考えてみたことはありませんでした。ましてや、こんな国際的な映画祭で…。今回も映画に関わる多くの皆さんとジャッキー監督を100%信頼してやってきました。今夜は自分の人生にとって最高の日です」と涙声で語った。当初、自分の息子もマドリードに連れて行きたいという思いもあったがスケジュール的に無理だった。息子のリオト君からは、「必ずトロフィーを取って来てね」と言われていたので、早く伝えたいとも…。
物語は、阪神淡路大震災から半年。兵庫県西宮市を舞台に、難病の娘と、認知症とうつ病を併発する母に挟まれながらも、度重なる試練を乗り越え、ひたむきに生きる主人公を描く実話に基づくドラマで、紗理奈は母親役を真摯に演じました。。
映画祭の選考委員からは、「過酷な人生を明るく演じた鈴木紗理奈の演技が、ともすれば絶望的になりかない観客の気持を軽やかにした」との声も。

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