誕生から356年。
世界最古のバレエ団、パリ・オペラ座が、最高峰に君臨し続ける理由が今、明かされる!

平素よりお世話になっております。
子どもだけでなく大人の習い事としても人気のバレエ。登竜門として世界中から将来有望な若手ダンサーが集まるローザンヌ国際バレエコンクールで、今年は2名の日本人が3位、4位に入賞。英国ロイヤル・バレエ団で最高位のプリンシパルを務める高田茜さんなど、バレエ界での日本人の活躍は近年めざましいものがあります。その人気ぶりに伴い今年の夏は、ドキュメンタリーからアニメまで様々なバレエ映画が続々公開!

<今夏公開の主なバレエ映画>
●今見ても斬新な“シルクと光のダンス”で伝説のダンサーとなった天才、ロイ・フラーの伝記を基にした『ザ・ダンサー』(公開中)
●類稀な才能と、ダンスファン以外も虜にする美貌のダンサー、セルゲイ・ポルーニンの素顔に迫ったドキュメンタリー映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(7/15公開)
●孤児院で育ちながらも、バレリーナになるため奇想天外な方法と情熱的な努力で夢に挑む少女を描いたアニメーション映画『フェリシーと夢のトウシューズ』(8/12公開)

そして、『ザ・ダンサー』のロイ・フラー、『フェリシーと夢のトウシューズ』のフェリシーが目指す舞台、パリ・オペラ座の伝統をカメラに納めた本作『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』が7/22(土)よりいよいよ公開となります!

古今東西、世界中のダンサーが憧れ、バレエファンに愛され続けているバレエの殿堂“パリ・オペラ座”。
創立から356年という長きに渡り、なぜ“パリ・オペラ座”が最高峰であり続けてきたのか? それはダンサー個人の素質や才能だけでなく、“オペラ座”の伝統を伝えようとする指導者たちの情熱だった!
本編内に登場するパリ・オペラ座バレエ団、最高位であるエトワールを務める人気ダンサー、アマンディーヌ・アルビッソンとジョシュア・オファルトから、同バレエ団で活躍する気鋭の日本人ダンサー、オニール八菜について、そしてバレエを学ぶ子どもたちへの温かい応援メッセージが届きました。


■アマンディーヌ・アルビッソン(エトワール)
1989年生まれ。1999年にパリ・オペラ座学校に入学し、2006年にパリ・オペラ座バレエ団に入団。2014年、25歳の若さでエトワールに任命される。伸びやかな長身を生かして「白鳥の湖」オデット/オディール役など古典作品から、ミルピエ振り付け「ダフニスとクロエ」など現代作品も得意とし、幅広いレパートリーを持つ。
Q:本作内「ラ・バヤデール」で共演したオニール八菜さんについては?
彼女については良いことしか語れません。優しくて心が広く、気持ちがシンプルで潔い人です。おそらくこれから素晴らしいキャリアを歩む、大きな可能性に満ちていると思います。

Q:あなたが考えるパリ・オペラ座の伝統と魅力とは?
クラシック・バレエや現代的なヌレエフの作品などの演目そのものを受け継いでいくこと、そしてダンサーたちの実力も伝統だと思います。私たちには古典も現代作品も、同じようにたやすく踊らなければならない使命があります。
オペラ座は仕事場として世界一美しい場所です。私はオフィスと呼んでいますが(笑)毎朝出勤する時に見上げて、なんて私は恵まれているんだろうと思います。

Q:オペラ座に憧れるバレエを学ぶ子どもたちに伝えたいことは何でしょうか。
とにかく踊ることを、情熱をもって思い切り楽しんでほしいです。ただ、バレエはすごくハードです。毎日休むことなく努力するという覚悟が必要です。ただ、それを続けて形にすることができたときには、信じられないような感覚を舞台で味わうことができるので、ぜひそのことを知ってほしいです。

■ジョシュア・オファルト(エトワール)
1998年、パリ・オペラ座学校に入学。2002年に18歳で同バレエ団に入団し、スジェ時代から王子役など主役を踊る。2012年、エトワールに就任。自身のダンスウェアブランド「Hoffalt」のデザインを手がけ、世界中のダンサーから愛用されている。
Q:エトワールとしての責任感と誇りにとは?
エトワールであることは、自分に自信を与えてくれることもありますが、役によっては、責任の重みを感じ過ぎて負担になってしまうこともあります。宝石店のショーウィンドーに飾ってある旬の宝石がエトワールだと感じていて、自分はパリ・オペラ座のそれだという意識でいつも踊っています。

Q:パリ・オペラ座を目指す子どもたちに伝えたいメッセージは?
可能性というのはどこまでもあるものです。“ここまでしかできない”とは決して思わないでほしい。僕自身、裕福でない家庭に生まれ、まさかパリ・オペラ座バレエ団の一員として世界中で踊る日が来るとは思っていませんでした。何でもできるんだよ、と伝えたいです。ダンスに限らず、情熱をもって打ち込めるものを見つけてほしいと思います。

<パリ・オペラ座バレエ団 豆知識>
オペラ・バスティーユからなるパリ・オペラ座を拠点とし、オペラとバレエ公演を使命とする、フランス文化省管轄下にある世界最高峰のバレエ団。
数百倍とも言われる入団試験後、所属者は5つの階級に分けられる。昇格には試験があり、最高位のエトワールになるには芸術監督の推薦とディレクターによる指名が必要。
①エトワール:主役のトップダンサー。「星」を意味する
②プルミエ・ダンスール(男性)、プルミエール・ダンスーズ(女性):準主役級のダンサー
③スジェ:名前がつく主要な役を踊るダンサー
④コリフェ:群舞の中の主役
⑤カドリーユ:群舞

配給:ショウゲート/協力:(公財)日本舞台芸術振興会  ©Delange Production 2016

公式サイト:backstage-movie.jp

7/22(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

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