フランス映画祭2017で11本の新作上映作の中から、「エールフランス観客賞」に選ばれた『夜明けの祈り』に、アンヌ・フォンテーヌ監督から受賞の喜びを伝えるメッセージと、著名人からの応援コメントが到着しました。

今年で25回の節目を迎えたフランス映画祭は、6月22日(木)〜25日(日)まで有楽町にて開催され、豪華ゲストの来日もあり大盛況の内に閉幕。この度、上映された新作11本の中から見事にエールフランス観客賞を受賞した『夜明けの祈り』のアンヌ・フォンテーヌ監督からの受賞の喜びを伝えるメッセージが到着した。

「何であれ、賞をもらうことは常に素晴らしい体験だけれど、これが一般の観客によって選ばれた場合は、ことさら特別です。日本の観客の皆様が『夜明けの祈り』に感動してくれたことを嬉しく思います。とても光栄です。そして、映画という世界共通言語をこれからも探求し続けるよう、励ましをもらったように感じます。」

第二次世界大戦終結の年、ポーランドの修道院を襲った衝撃の事件。そして心身ともに傷ついた修道女たちと、彼女たちを救った実在のフランス人医師マチルドの勇敢なヒロイン像。宗教や国境を越えた女性たちの絆の物語に、安藤優子、医師のおおたわ史絵ら著名人からのコメントも続々到着した。

戦争とは?信仰とは?命とは?そして真の幸せとは?この映画が問いかけるものはあまりにも重い。
けれど、この映画を見ずして答えは決して探せない。
安藤優子(ニュースキャスター)

戦争の残酷さの中で懸命に命を守ろうとした女医マチルド。彼女の救った命は今もどこかで生き続けていることだろう。
おおたわ史絵(内科医/作家)

修道院で起きたあまりにもショックの大きい事件。
フランス人医師との出会いによって描かれた、国籍や宗教をも越える「人と人との信頼関係」、命の尊さについて考えさせられました。
春香クリスティーン(タレント)

信仰は心の救いか、生命の妨げか…美しい映像にうっとりしながら淡々としたリアルな演技にも感心しました。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

闇の中で生きる修道院のシスターたち。
美しい彼女たちの闇は深い。
最後に希望を見せてくれる、慈愛に満ちた傑作です。
サヘル・ローズ(タレント/女優)

生まれ来る命を前に、祈りは、医療は、彼らの歩む道を照らしだせるか。それはおぞましいほどの暗闇になお輝く、微かな尊厳の光だった。
安田菜津紀(フォトジャーナリスト)

どんな赤ちゃんも、誕生の瞬間は眩しいほど輝くもの。
第二次大戦終了後の実話だそうですが、よくぞ描けた、と思います。
驚きのラストシーン!溢れる光を感じました。
加藤登紀子(歌手)

戦争による修道女たちの壮絶な体験…。若き女医マチルドは間違いなく彼女たちの救い主になった。
凜々しく、しかも人間的魅力にあふれた彼女には、誰だって惚れるだろう。
そして愛なき秩序の空しさを知るのだ。母性と愛を擁護する人の名がマリアなのもいい。
玄侑宗久(作家/僧侶)

戦時中の性暴力を正当化したり仕方がないと言われたりすることがあるが、想像力が欠如しているだけだと思う。
傷つき、困惑し、信仰と板挟みになる中で、女性医師が力になることができたという物語には勇気付けられる。目を伏せずに観てほしい作品だ。
宋 美玄(産婦人科医/医学博士)

女性の尊厳無視の蛮行は、悲しい出産を招いた。
尊い命を前に修道女に寄り添う医師は、神とも思えるほど美しく強い。
全てを超越し強くしなやかに支えきる姿に感動!
山本詩子(公益社団法人 日本助産師会会長)

映画『夜明けの祈り』は、8月5日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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