東出昌大が一人二役!柴崎友香 原作×濱口竜介監督『寝ても覚めても』製作決定
芥川賞作家・柴崎友香が2010年に発表し、第32回野間文芸新人賞を受賞した恋愛小説「寝ても覚めても」。
忘れられないかつての恋人と、その恋人と同じ顔をした現在の恋人との間で揺れ動くある女性の年月を描き、多くの女性の共感を集めた名作の映画化がこの度正式決定となりました。
主演は、いま最も勢いのある若手俳優の一人、東出昌大。
TBSドラマ「あなたのことはそれほど」での不倫妻を追いつめる狂気を秘めた夫の熱演も記憶に新しく、今後も『関ケ原』(原田眞人監督)『散歩する侵略者』(黒沢清監督)、『菊とギロチンー女相撲とアナキストたちー』(瀬々敬久監督)と話題作に立て続けに出演。
演技の幅をますます広げている東出が、本作で初の一人二役という難しい役どころに挑戦!ミステリアスな自由人と、優しくて誠実なサラリーマン。同じ顔を持ち、同じ女性を愛する、タイプの違う二人の男を東出がどう演じ分けるのか、ご期待ください。
ヒロインに、唐田えりか。2015年より現在も放映中のソニー損保のCMで注目を集め、フジテレビドラマ「恋仲」で女優デビュー。
あふれるばかりの透明感がツイッターでも話題になり、2016年タレントパワーランキング「清潔感のある女優10・20代女優部門」で見事第1位に選出されるなど、これからブレイク必至の19歳。
今回、初のヒロイン役として、ふたりの男の間で揺れ動く女性の9年間を体当たりで演じます。
メガホンをとるのは日本映画界・若手実力派No.1の呼び声高い濱口竜介。
30代後半にさしかかった4人の女性の日常と友情、心の機微を丁寧に描き上げた5時間を越える『ハッピーアワー』が、ロカルノ、ナント、シンガポールをはじめ数々の国際映画祭で主要賞を受賞し、その名を世界に轟かせ、芸術選奨新人賞も受賞。いま最も新作が渇望される気鋭・濱口監督が、自らが映画化を熱望した原作「寝ても覚めても」で、満を持して商業映画デビューを果たします。
【主演:東出昌大 コメント】
このお話を伺ったのは二年前でした。
それから、ずっとずっと首を長くして、今夏ようやっとクランクインを迎えられます。今は嬉しくて堪りません。
不安と好奇の入り混じった複雑な想いで、台本と睨めっこしている日々を過ごしておりますが、奇跡のような映画を作れればと思っております。
頑張りますので、楽しみに待っていて下さい。宜しくお願いします。
【ヒロイン:唐田えりか コメント】
初めて台本を読んで泣きました。
とっても素敵な物語で、胸が苦しくなったり、温かくなったりと感情移入してしまいました。オーディションが終わってからずっと受かってますようにと願っていたので、受かったよと聞いたときは本当に嬉しかったです!!ですがこんな大役をやらせて頂くのは初めてなので不安や恐怖もあり、プレッシャーを感じていたのですが、東出さんに、「朝子があなたで本当に良かった。」と言って頂けた瞬間に、思わず嬉し泣きしてしまいました。
それからは私で良かったんだと自信が持てるようになりました。
素敵な方々とご一緒できるのが、既に楽しみで幸せで仕方がないです。
この作品に私の全てを、それ以上をかけます!
十代最後の夏、大恋愛します!
【原作:柴崎友香コメント】
誰かに恋をしたとき、なぜどうしてもその人でなければならないのか。
誰かを想うとき、最後に残る強い気持ちはなにか。
それを知りたくて手探りでこの小説を書きました。
今回の映画ではどんな風景が見えるのだろう。
きっとわたし自身も驚くようなことが起こる、そんな予感を持って、完成を心待ちにしています。
【監督:濱口竜介コメント】
私自身が心から面白いと思っている小説の映画化、その監督を任されたことに興奮と緊張を同時に感じています。
長い企画開発中、「同じ顔を持つ二人の男を愛してしまう女」という荒唐無稽さと、緻密な生活描写を併せ持つこの小説の「面白さ」はそもそも映像化可能なのかと不安にもなりました。
そんな中、主人公の「麦/亮平」として東出昌大さん、「朝子」として唐田えりかさんを迎えられたことで、この小説はむしろ映像化されることをずっと待っていたのではないか、そんな心持ちになりました。
この小説とキャストの出会いを、この上ない幸運と感じています。
今もリハーサルしつつも続く脚本直しの中で、『寝ても覚めても』(タイトルがまたとても好きです)という原作の、途方もない面白さや、懐の広さを改めて感じているところです。
そしてキャストの二人の存在が、私の緊張を和らげてくれています。
きっと、この上なく面白い映画になるでしょう。期待してお待ちください。