『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』ポスター&予告編解禁
この度、沖縄の戦後史を語る上で欠かせない、瀬長亀次郎を描いたドキュメンタリー映画『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』が、8 月 12 日(土)より沖縄・桜坂劇場先行、8 月 26 日(土)よりユーロスペース他順次公開する運びとなりました。
本作は、「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務め、筑紫哲也氏の薫陶を受けた佐古忠彦初監督作品。作品の主旨に共感した坂本龍一による、オリジナル楽曲書き下ろし。さらに、語りには、名バイプレイヤー、大杉漣が参加しております。
本日、6 月 23 日(金)は「沖縄慰霊の日」。1945 年 6 月 23 日、沖縄戦で日本軍の組織的戦闘が終結したとされる日です。しかし、沖縄にとって、この終戦は、苦難の戦後の始まりを意味しました。その沖縄の戦後史を、瀬長亀次郎の人生を通して描いた『米軍アメリカが最も恐れた男 その名は、カメジロー』
第二次大戦後、米軍統治下の沖縄で唯一人“弾圧”を恐れず米軍に NOと叫んだ日本人がいた。「不屈」の精神で立ち向かった沖縄のヒーロー瀬長亀次郎。民衆の前に立ち、演説会を開けば毎回何万人も集め、人々を熱狂させた。彼を恐れた米軍は、様々な策略を巡らすが、民衆に支えられて那覇市長、国会議員と立場を変えながら闘い続けた政治家、亀次郎。その知られざる実像と、信念を貫いた抵抗の人生を、稲嶺元沖縄県知事や亀次郎の次女など関係者の証言を通して浮き彫りにしていくドキュメンタリー。
2016 年TBSテレビで放送されたドキュメンタリー番組が、第 54 回ギャラクシー賞月間賞を受賞するなど高い評価を得ており、映画化を熱望する声を受けて、追加取材、再編集を行って映画化。沖縄戦を起点に、今につながる基地問題。27 年にわたったアメリカの軍事占領を経て、日本復帰後 45 年が経っても、なお基地が集中するなか、沖縄の人々が声を上げ続ける、その原点…。それは、まさに戦後の沖縄で米軍支配と闘った瀬長亀次郎の生き様にあった。JNNだからこそ保存されていた貴重な未公開映像やインタビュー、そしてアメリカ取材を交えて描き切る。
今回、解禁されたポスタービジュアルでは、瀬長亀次郎の顔を白と黒の 2 色(モノクロ二階調)で表現し、その中には、亀次郎の闘いの歴史がちりばめられています。また「一握りの砂も、一坪の土地もアメリカのものではない」という、亀次郎の信念と、生き様が垣間見える、ポスタービジュアルに仕上がっております。
また、予告編では、沖縄市民の数々の証言とともに、生涯を通して、沖縄の為に闘い続けた亀次郎の生き様が、JNN による貴重な資料を元に映し出されていきます。国会で、当時の佐藤栄作首相に対して、沖縄の代表として、一切ひるむことなく「この沖縄の大地は再び戦場となることを拒否する」と、発言する姿など、沖縄と民衆の為に立ち上がる亀次郎の姿と、沖縄市民が今も尚、彼を愛しているように、亀次郎もまた、沖縄を愛している様子が映像を通して伝わってきます。また、音楽は、坂本龍一が楽曲を書き下ろしており、魂を揺さぶられる音楽は、より一層作品に厚みを、大杉漣のナレーションは、より作品に深みを持たせております。
©TBSテレビ