本年度アカデミー賞®2部門受賞&6部門ノミネートされ、各賞34部門受賞、102部門ノミネートされた『ハクソー・リッジ』が、6月24日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショーとなる。
監督はメル・ギブソン。『ブレイブハート』でアカデミー賞®《作品賞》《監督賞》など5部門に輝き、『アポカリプト』以来10年振りとなる監督作で完全復活を遂げた。主演は、本作でアカデミー賞《主演男優賞》に初ノミネートされたアンドリュー・ガーフィールド。2人の強力タッグによって、戦争映画の常識を塗り変える衝撃作が誕生した。

今回、父の日を記念して、『ハクソー・リッジ』で、主人公デズモンド・ドスの「決して武器を持たない」という固い信念に大きな影響を与えた父親を演じたヒューゴ・ウィーヴィングの場面写真が一挙公開された。

ヒューゴ・ウィーヴィングは、ナイジェリアに生まれ、オーストラリアを拠点に活躍する俳優。ドラッグクイーンを演じた『プリシラ』で注目され、キアヌ・リーブス主演の「マトリックス」シリーズでエージェント・スミスを演じてブレイク。その後も、ピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでエルロンドに扮し、メガヒット・シリーズ「トランスフォーマー」ではメガトロンの声を担当。大作からドラマ性の高い作品まで、バイプレーヤーとして幅広い役柄をこなす演技俳優だ。

「ヒューゴはまさに演技派で役者の手本だ。多くの映画で実力を知られている、本作でもデズモンド・ドスの父を素晴らしいキャラクターに作り上げてくれた」と語るのは、メル・ギブソン監督だ。
『ハクソー・リッジ』でヒューゴが演じているのは、第1次世界大戦で親友を失った悲しみを抱え、その苦悩を酒で紛らわせる難しい役柄トム・ドスを演じている。戦争後遺症に悩み、アルコール依存症となった父は、ドスが幼い日に、母に暴力を振るうことも多々あった。ついには、酒に酔って暴れ、あろうことか母に銃を向けることもあった。
青年期にさしかかっていたドスは、父を静止しようと殴りかかる。この夜を境に、人に対して決して暴力を振るわないというドスの決意はさらに強固なものとなっていく。
アンドリュー・ガーフィールドは父と息子の関係について、「父親との関係はドスの人生を決定づけた。父子の間には激しい愛情があり、2人とも似たような後ろめたさを抱えている」と分析。「ドスは父親のようにならないために。その呪いを断ち切ろうとする。だから独り立ちしようとする。ドスが本当に癒やしたいのは父親だった」と続ける。父を癒すことが出来なかったからこそ、「ドスは戦場であれほどの治療を施せたんだ。父親との関係がなければできなかったと思う。アルコール中毒や自己嫌悪から、父親を救い出してやることができなかった後悔が、戦場で人々を救い続けたドスの原動力になっている」と、役作りに大きな影響を受けたという。

良心的兵役協力者として軍に志願したドスだが、「武器を持たない」と主張したことから、命令拒否者として軍法会議にかけられる。この時、息子の反面教師であった父が取った行動が、ドスのその後の運命を大きく変えることになる。戦争後遺症に苦悩しながらも、愛する息子のために父がとる行動とは…。
ヒューゴ・ウィーヴィングの役者魂が炸裂する名シーンは、是非、映画館でお楽しみいただきたい。
アンドリュー・ガーフィールドとヒューゴ・ウィーヴィングが父子として初共演した『ハクソー・リッジ』は、6月24日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショーとなる。

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