第二次世界大戦のさなか、ヨーロッパ全土を恐怖に陥れたナチス高官ラインハルト・ハイドリヒの暗殺事件を描いた映画『ハイドリヒを撃て!』が事件から75年を迎えるこの夏、日本上陸。INDIE WIRE誌、NEWYORK OBSERVER誌をはじめ、海外で絶賛された本作は、8月12日より全国公開する。

第二次世界大戦中期、ナチスがヨーロッパのほぼ全土を制圧していた頃。イギリス政府とチェコスロバキアの亡命政は協力して極秘計画を練り、バラシュートを使って2人の軍人、ヨゼフ(キリアン・マーフィ)とヤン(ジェイミー・ドーナン)をチェコ領内に送り込んだ。彼らのミッションは、ナチス№3と言われたラインハルト・ハイドリヒの暗殺。チェコの統治者でホロコースト計画を推し進めていたハイドリヒの暴走を止めるため、1942年5月、彼らはプラハでハイドリヒを襲撃するが…。
『死刑執行人もまた死す』(43)、『暁の七人』(75)でも描かれたこの凄惨な事件を、『ダークナイト』などに出演しこの秋『ダンケルク』の公開が控えているキリアン・マーフィと、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の続編公開が6月に迫るジェイミー・ドーナンを主演に迎え映画化。今作で、マーフィは強い使命感を持ち、ストイックに計画遂行に打ち込む真面目な青年を、ドーナンは、愛する女性との幸せな生活を夢見る、繊細な心を持つ青年を演じている。
今回解禁された予告編では、時代に翻弄される青年たちの鬼気迫る表情に加え、当時のハイドリヒの姿も捉えている。
レジスタンスたちがナチスからの報復を受ける激しい銃撃戦や、教会の地下に逃げ込んだものの水攻めに遭う姿など、壮絶な攻防戦を映し出す。アクションシーンだけでなく、「危険な任務だと伝えるべきだった」と婚約者の手を握る場面や、抵抗組織のメンバーが暗殺作戦に困惑する場面など、緊迫した状況の中で苦悩する青年達の繊細な一面を捉え、ハイドリヒに対峙するヨゼフ(キリアン・マーフィ)や震える手で拳銃を構えるヤン(ジェイミー・ドーナン)の張り詰めた表情などドラマチックな場面も収められている。

史実サスペンス作品『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』は、8月12日新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
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