エミール・クストリッツァ監督の最新作の邦題が『オン・ザ・ミルキー・ロード』(原題:『On The Milky Road』)に、そして、9月よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開する事が決定致しました。

カンヌ国際映画祭の最高賞・パルムドールを2回、ベルリン国際映画祭 銀熊賞、ベネチア国際映画祭 銀獅子賞を受賞と、世界三大映画祭を制覇したエミール・クストリッツアの、『マラドーナ』(08)以来9年ぶりの監督作となる本作では、監督・脚本だけでなく出演もつとめ、ヒロインに全世界で大ヒットを記録した『007 スペクター』(15)でボンドガールに抜擢された“イタリアの宝石”モニカ・ベルッチを迎えました。

 

本作は、圧倒的なエネルギーと、予測できないエネルギーで描かれる、戦争が終わらない国を舞台にしたミルク運びの男と美しい花嫁の壮大な愛の逃避行。戦争の悲しさ・おろかさを描きながらも、その中に情熱的な恋、狂騒のダンス、温かいユーモアが繰り広げられる、『アンダーグラウンド』『黒猫・白猫』などで世界中を熱狂させた、エミール・クストリッツァのエッセンスが詰め込まれた到達点といえる作品です。
エミール・クストリッツァが率いる、世界中でカリスマ的な人気を集めるバンド”ノー・スモーキング・オーケストラ”のメンバーであり、監督の実子でもあるストリボール・クストリッツアが手がける強烈なバルカン・ミュージックが全編を彩る点も注目です。
物語の舞台は、戦時中のとある国。主人公コスタ(エミール・クストリッツァ)は、毎日ロバに乗って銃弾をかわしながら前線の兵士たちにミルクを届けている。コスタは村の人々に慕われ、戦争が終わったら穏やかな将来が待っているように思われたが、ある日、村で一番の英雄・ジャガ(プレドラグ・“ミキ”・マノイロヴィッチ)の花嫁になるために現れた謎の美女(モニカ・ベルッチ)と出会い、激しい恋におちる。その女性のある過去によって、村は襲われてしまい、2人の逃避行がはじまります。

本作が2016年のベネチア国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映された際には、12分ものスタンディングオベーションが起き、
「面白く感動的で、マジカルな寓話」-Screen Daily
「魔法とリアリズムと悲劇が散りばめられた、陽気なパーティのような物語」-The Gurdian
と、海外有力サイトでも高い評価を得た作品がいよいよ日本公開となります。

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