「どんな時代でも命の尊さは変わらない」 日豪合作映画『STAR SAND –星砂物語-』ポスター解禁
ベトナム戦争に反発してアメリカを去ったパルバース監督が2003年のイラク戦争を見てベトナム戦争を思い出し、「“卑怯者”とみなされる脱走兵をヒーローとして描きたい」と考え、「1945年の戦時中、戦うことを拒否した“卑怯者”の脱走兵である日本兵(満島真之介)と米兵(ブランドン・マクレランド)、そして彼らを見つめる少女(織田梨沙)の物語」として執筆した日豪合作映画『STAR SAND ─星砂物語─』。
織田梨沙、満島真之介、三浦貴大、吉岡里帆という今後の日本映画界を担う若手俳優陣と、寺島しのぶ、渡辺真起子、石橋蓮司、緑魔子という日本の映画界・演劇界を支えてきた名優たち、そして、2015年のドラマ「ANZAC GIRLS」でオーストラリアの優れたテレビ番組に与えられるロギー賞最優秀新人賞にノミネートされ、昨年ケイト・ブランシェット主演の舞台「The Present」でブロードウェイ出演を果たしたオーストラリア人俳優のブランドン・マクレランドという豪華キャストの写真を使用したポスターが完成しました。
この度、脱走兵の米兵・ボブ役のブランドン・マクレランドと、満島真之介演じる日本人脱走兵の兄であり、重傷を負って除隊した後も国への忠誠心を誓う一(はじめ)役の三浦貴大からコメントが届きましたので、ぜひご掲載ください。
■ブランドン・マクレランド コメント
日本は、すごく美しくてフレンドリーな国です。そんな素晴らしい国へ行って働くことは、身に余る光栄でした。
僕が演じたボブは、非暴力的な抵抗のパワーを見せる人物です。彼は人種や宗教を問わず、人の命を取ることを拒否します。戦争で人間がし得る最も勇気のあることだと思います。
この映画で織田梨沙さん、満島真之介さん、三浦貴大さんと共演して、多くのことを教わりました。彼らの神秘的な静けさや天衣無縫の才能の美は、僕の今後に絶えず影響を与え続けるでしょう。
Japan is an extraordinarily beautiful and welcoming country. It has been my great honour to visit and work in this wonderful nation.
The character of Bob is one that shows the power of peaceful protest. His refusal to take the life of anyone, no matter their race or religion, is the bravest thing one could do in the time of war.
I have learnt so much working with the actors on this film. Lessons in the beauty of simplicity and the intrigue of stillness will stay with me for the rest of my working life.
■三浦貴大 コメント
この作品は、「国」や「戦争」という大枠の言葉に隠されてしまいがちな、人間同士の感情を思い出させてくれました。国も戦争も、人間が作り、人間が行うものです。戦時中の話ではありますが、人と人とが感情を交わし、言葉を交わし、どんな形であれつながっていくこと。それを大切に演じたつもりです。
そうすることでロジャー・パルバース監督が描こうとする、戦争、平和、国、愛、その思いに近づいて行けるのではないかと思っていました。
私は戦争を経験した世代ではありません。理解しきれないことも多くありました。
しかしどんな時代でも命の尊さは変わらないと信じています。
この作品が多くの人に届くことを願います。