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本年度アカデミー賞主演男優賞・脚本賞受賞作『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国大ヒット!公開中です。
本作は、ケイシー・アフレック演じる、ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公リーが、兄の死をきっかけに故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、
16歳の甥パトリックの面倒を見ながら過去の悲劇と向き合い、再生への一歩を踏み出すという感動の人間ドラマ。
主人公リーを演じ主演男優賞を獲得したケイシー・アフレックと、リーの元妻を演じて4度目のアカデミー賞ノミネートとなったミシェル・ウィリアムズと並んで、
リーの甥パトリック役を演じ、新人ながらアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズが、「ニュースターの誕生!」とハリウッドで大きな注目を集めています。そ
の注目度の高さは日本にも及び、連日満員御礼の大盛況だった『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のマスコミ試写では、
毎回上映終了後に必ず、評論家やライター、編集者の誰かから「あの子は誰?」といった質問が飛び出すほど。オスカーにノミネートされた確かな演技力と、
高橋一生や坂口健太郎など巷で話題の「塩顔男子」を彷彿とさせる“甘さの少ない”美形ぶりで、日本でもブレイク必至!
公開直後の一般の方の感想にも「「ケイシーもすごいけど、パトリック役の子の演技も素晴らしい!」「パトリック役の子が気になって仕方ない」など、人気急上昇の気配が!!

20歳とは思えないしっかりとした語り口と、若者らしい茶目っ気を併せ持つ魅力たっぷりのインタビューをお届けします。

はじめての大きな役をゲット!嬉しすぎて電車でシャウト!
「いつもは“誰かの息子”役しか回って来なかった」ヘッジズが、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の脚本を読んだのは、高校3年生の17歳のとき。
「今まで読んだ中で、最高のティーンエイジャーの役だった。何よりも、すべてのシーンが素晴らしく練られていたよ。いくつか悲惨なほどに気まずい瞬間があるん

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だ。
多くの映画監督はそういった気まずい真実を描くことに尻り込みをしてしまうけれど、ケニー(ケネス・ロナーガン監督)はそういった瞬間を大切にして物語を綴るんだ。
真実味のある会話を聞き取れる鋭い耳を持った作家は滅多にいない。ケニーはそういった会話に命を与えられる稀有な存在だと思った。」と、ヘッジズは脚本をはじめて読んだ印象を語っている。
「5回目のオーディションの後、ケネスと一緒の帰り道、電車の中で直接参加してもらうと伝えられた。そのとき、どう感じたかは正確には表現できない。きっと、NBAの選手だったらドラフトに選ばれた!って感じかな。その瞬間から、憧れの役者さんたちとこれから2か月間ずっと一緒に現場にいる自分を想像し始めた。毎日朝起きて、その現場に行けるんだ!ってね。それからあとはもう、喜びのあまり叫んでた」

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でパトリックを演じて――パトリックと父親の関係は自分の親子関係にそっくり!
典型的な高校生パトリックを演じるにあたり、父は作家・脚本家・監督、母は詩人・女優と両親芸術の世界で育ったヘッジスはどのように共通点を見出したのか。
「僕とパトリックの共通点は、全人類に共通すること―愛だと思う。そして、パトリックと彼の父親の関係は、僕の父親との関係に似ている。
僕が思うに、パトリックと彼の父親は親友で、それは僕と僕の父親も同じ。僕は父親と船に乗って釣りには行かなかったけれど、一緒に映画を観たり、キャッチボールをしたりした。
パトリックを演じるにあたって典型的なアメリカ男子である必要はない。‟オッケー、僕も同じ人間で、愛される必要があって、ちゃんといま愛されているかな?”ってところが始めればいいんだって思ったんだ」
「この映画から学んだのは、ぼくは悲しみについて全く何も知らないということだ。それぞれのシチュエーションにはそのとき独自の状況があって、そのシーンを演じる唯一の方法は、
知識などに縛られずオープンマインドで現場へ行くこと。パトリック自身悲劇にどう対応したらいいかなんて知らないわけだから、それでいいんだって。
かつては、事前に頭の中ですべてを綿密に計算していた。でも実際には、計算は役者として自分がその瞬間に潜む真実を発見することや何かが起きる可能性を阻んでしまう。」と、
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に出演した得た役者としての収穫を語っている。

初めはこわかった!?ケイシー・アフレックとの共演
「ケイシーとの共演は初めとてもこわかった」と主演ケイシー・アフレックとの共演を振り返るヘッジズ。「撮影後にケイシーのことを知っていくと、現場での彼とは違う人だったよ。映画を観ればわかると思うけど、
なかなか近寄り難い役柄だからね。ケイシーは現場ではリーになっていたんだ。リーとパトリックの関係性はケイシーと僕の関係性に反映されていると思う。
何せ役者になりたい僕にとってケイシーはヒーローで、ケイシーからの愛と承認がほしかったけど、いつももらえるわけではなかった。これはまさにパトリックに起きていることだった。
パトリックはただリーに愛してほしいだけなんだけど、リーはなかなかそうできない。パトリックを演じる上で、これはすごくよかったと思う。
撮影が終わってはじめて、ケイシーに“お前はすばらしかったよ。ただ撮影中にはそれを伝えられなかったんだ”って言ってもらえたんだ」
「ケイシーは、本当にこの物語をちゃんと伝えたいと思っていた。彼は僕にどう自分自身を役に捧げるか教えてくれて、今回とても意義深い経験になった。」と、

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ヒーローとの共演から多くを学んだようだ。

ネクスト・ディカプリオ!?無名&最年少でオスカーノミネート!
ロサンゼルスからニューヨークへの移動で帰宅したオスカーノミネーション発表の夜、疲れ切ってベッドに入ったものの、
「たぶん体がわかったんだと思う。起き上がって携帯をチェックしようと思った瞬間、電話がかかって来た。それから飛び起きて大声で両親を呼びに行った。僕の父親はシャワー中だったけど飛び出してきたよ(笑)」
無名ながら、ジェフ・ブリッジズ、マイケル・シャノン、マーシャラ・アリ、デーヴ・パテールといった大物・実力派と並んでノミネートされるという快挙を果たす。
授賞式時20歳。本年度オスカー候補者の中で最年少だったヘッジズは、18歳で初ノミネートのリバー・フェニックス(『旅立ちの時』)や、
19歳で初ノミネートのレオナルド・ディカプリオ(『ギルバート・グレイプ』*ちなみに原作・脚本は父ピーター・ヘッジズ!)に続く新星として注目をあびた。

みんなが注目!憧れのアンドリュー・ガーフィールドやエマ・ストーンに会って大興奮!
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の高評価やアカデミー賞ノミネートを受けて、「なんだか自分が2つの世界に生きているみたい。ブルックリンの日常に戻ると映画のことは薄まって、
また共演者や監督とのお祝いの世界に戻ってくる。過去と現在を行ったり来たりしているみたい。」と語り、最も感激だった出来事を聞かれ、
「アカデミー賞名誉賞授賞式で、憧れのアンドリュー・ガーフィールドに会えたこと!本当に嬉しかったよ。そしてその直後にエマ・ストーンにも会ったんだ。
しかも彼女は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を観てくれていて、ほめてくれた。立て続けに顔に素晴らしいパンチを2発食らったよ。って実際に殴られたわけじゃないけど(笑)」と、
ハリウッドスターたちとの出会いを喜んでいたヘッジズ。しかし、ハリウッド中の注目の的となってこれから環境が変わりますねと言われると、
「そう言ってもらえるのはうれしいけど、いまは舞台(※当時オフブロードウェイの舞台「YEN」に出演)に集中しているんだ。(注目を浴びることは)僕にとって初めての経験だし、
有頂天になってしまったり、将来が不安になってしまったり、迷子になるのは簡単だと思う。でも、僕の仕事は、人間であること。
自分自身を大切にして、しっかり地に足をつけて、舞台や映画も挑戦し続けたい。とにかく演じることが大好きなんだ」と答えるしっかり者。

これからの目標は恋人探し?!
これから挑戦してみたい仕事は「今までやってことがないからラブストーリーかな。本当のラブストーリー。でも、その前に自分の人生で本当の愛を見つけないとね(笑)あとは、ずっとスポーツ映画をやってみたいと思っている。野球好きとして育ったから、本当に特別な若手俳優たちと一緒にスポーツ映画に出られたら最高!」

映画の中では二股中のプレイボーイだけど、実生活ではそうでもないみたい?今後さらなる活躍が期待される新星ルーカス・ヘッジズにぜひともご注目ください!
まずは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で要チェックです!

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ルーカス・ヘッジズとは?
1996年生まれ、ノースカロライナ州立芸術大学で演技を学ぶ20歳の大学生(現在は仕事のため休学中)。父は、名作『ギルバート・グレイプ』の原作・脚本を手がけ、
『アバウト・ア・ボーイ』脚本で2003年アカデミー賞脚色賞にノミネート、『エイプリルの七面鳥』では監督を務めた作家・脚本家・映画監督のピーター・ヘッジズ、
母は詩人・女優のスーザン・ブルース、というアーティスト一家の次男として生を受けた彼は、父ピーターが監督した『40オトコの恋愛事情』へのエキストラ出演で映画の世界に飛び込みました
(ただしそのシーンは編集でカット)。その後、ウェス・アンダーソン監督『ムーンライズ・キングダム』、テリー・ギリアム監督『ゼロの未来』など名匠たちの作品に出演。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 孤独な主人公リーの心を開く“もうひとりの主人公”
本作『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ではケイシ―・アフレック演じるリーの甥っ子パトリックに扮し、地元の仲間やガールフレンドとの青春を溌剌と謳歌しながらも、
父親を突然失った悲しみと思春期特有のナイーヴさを抱える少年パトリックの複雑な心情を繊細に表現。クールな現代っ子でありながら、ちゃんと思いやりもあるパトリックと暮らすことで、
主人公リーの閉ざされた心が少しずつ開いていく―というまさに本作における“もうひとりの主人公”を演じ、シカゴ映画批評家協会賞有望俳優賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー ブレイクスルー・パフォーマンス賞を受賞。
第89回アカデミー賞ではマハーシャラ・アリ(『ムーンライト』)、ジェフ・ブリッジズ(『最後の追跡』)らと並んで助演男優賞にノミネートされるなど高い評価を受け、一躍ハリウッドの注目を浴びました。

今後も話題作が目白押し!
本作で共演したミシェル・ウィリアムズと親子を演じることも話題になっているジョナ・ヒルの監督デビュー作「Mid ‘90s」、
『フランシス・ハ』、『20センチュリー・ウーマン』で知られる女優グレタ・ガーウィグの監督作「Lady Bird」など話題作・大作への出演も目白押し!