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50年前、チェ・ゲバラに“エルネスト”と名付けられ、行動をともにした、ひとりの日系人がいた―。
キューバ革命の英雄、エルネスト・チェ・ゲバラ。自らの信念を突き通した生き方、その比類なきカリスマ性によって、今なお世界の人々を魅了し続けているこの男-は、1967年、ボリビア戦線で命を落とした。同じ頃、ボリビアでゲバラと共に行動し、ゲバラからファーストネームである<エルネスト>を戦士名として授けられた日系人がいた。その名は、フレディ前村。日系二世として生まれたフレディは、医者を志し、キューバの国立ハバナ大学へと留学する。そしてキューバ危機のさなかにチェ・ゲバラと出会い、その深い魅力に心酔し、ゲバラの部隊に参加。やがてボリビア軍事政権へと立ち向かっていく。

チェ・ゲバラ没後50年となる2017年、二人の“エルネスト”が甦る―!
50年の時を越え、“理想”を追い求めた男たちの物語を現代に甦らせるのは、『人類資金』や『北のカナリアたち』など骨太な人間ドラマを描き、メッセージ性と芸術性に優れた作品の数々が各界から高い評価を受ける阪本順治監督。実在する人物を題材にするのは初めてとなる。そして医学生でありながらもチェ・ゲバラに共感し、信念の為に戦いに身を投じる日系ボリビア人<フレディ前村>を、阪本監督とは3度目のコンビとなるオダギリジョーが演じる。彼は、2003年の「第56回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に出品された『アカルイミライ』で映画初主演を果たし、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(07)では日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。その他にも『マイウェイ12,000キロの真実』(12)や『FOUJITA』(15)など国際派の演技を披露し、海外でも高い評価を得る。

今回の映像のポイントは、特報の冒頭、オダギリジョーがスペイン語を話すシーンから始まる。フレディ前村として現地のスペイン語をマスターし、更に、役作りのため、10キロ以上減量して望んだ本作が、自身にとっての新たな挑戦であることを感じ取ることができる。また、本作は日本とキューバの合作に国境を超えてのロケも実現することができた。昨年秋、キューバで実際に撮影を行い、リアルな革命の姿を活写し、また、ゲバラ本人が訪れた広島でも撮影を敢行している。

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