女優の長谷川京子や新垣結衣らが所属するレプロエンタテインメントが、合同会社ドリームシーズとの提携のもと、マーロン・ブランドやロバート・デ・ニーロら多くの俳優を輩出したニューヨークの演劇学校『ステラ・アドラー・スタジオ・オブ・アクティング』(以下SAS)から講師を招聘し、本場の演劇ワークショップを今年の冬より開始することが決定した。場所はレプロが新設したワークショップスタジオ『銀座九劇アカデミア』で、3月に開業した同社の劇場『浅草九劇』の基盤となるような「プロフェッショナル」を育む場として、未来のアーティストやクリエイターの育成を行なっていく。

この度発表されたワークショップでは、SASの主任講師であるロン・バラスが俳優及び俳優を志す人々に向けて演技指導を行なうというもの。ロン・バラスは、ステラ・アドラーが提唱した演技理論を現代に受け継ぐ最も優れた指導者で、今回のワークショップを皮切りに日米交換留学プログラムや舞台公演プロジェクトなどの芸術活動の展開も視野に入れているとのこと。演技の構造をゼロから習得する「レギュラークラス」と、現場で必要とされるテクニックを学ぶ実践的な「プロフェッショナルクラス」の2つに分かれており、『銀座九劇アカデミア』の公式HPから受講者を募集する。なお、日程や金額などの詳細は追って発表される。

SASの芸術監督兼最高経営責任者であり、ステラ・アドラーの孫であるトム・オッペンハイムは「才能溢れた日本人俳優の皆さんに、世界で通用する実力を身につけていただきたい。今からとても楽しみでならないです。」とコメントしている。

今後『銀座九劇アカデミア』では、『浅草九劇』のこけら落とし公演を手がけた「ベッド&メイキングス」の福原充則氏(劇作家、演出家)と富岡晃一朗氏(俳優)、「カンパニーデラシネラ」の小野寺修二氏(演出家、パントマイマー)、「ONEOR8」の田村孝裕氏(劇作家、演出家)、「劇団子供鉅人」の益山貴司氏(劇作家、演出家、俳優)らを筆頭に、映画監督の金子修介氏(『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』)、佐々部清氏(『ツレがうつになりまして。』)、他にもアスリートや写真家、CMクリエイターなど、幅広いジャンルから表現の最先端を知る講師陣を招く予定。”プロフェッショナルのためのエンタテインメント研究所”として、日本のエンタテインメントを担うアーティストやクリエイターが育っていくことを期待したい。

<銀座九劇アカデミア>
https://asakusa-kokono.com/academia/
所在地:東京都中央区銀座1-28-15鈴木ビル2階&中3階