この度、エストニアを舞台に、伝説のフェンシング選手と子供たちの絆を描く“実話から生まれた”感動作『こころに剣士を』(原題:THE FENCER)
(配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES)の日本公開が決定いたしました。

本作は、あるフェンシングの指導者の実話をもとに、どんな逆境にも勇気をもって立ち向かう剣士のこころで人生を切り拓こうとしたフェンシングの元スター選手と子供たちの絆を描く、感動作です。

舞台となったエストニアは第二次世界大戦中はドイツに、末期からはソ連に占領され、二つの国に翻弄された人々は鬱屈した生活を強いられていた。父親がいなくなり、母親は働きに出て子供たちは放っておかれ、誰もが下を向いてひっそりと暮らしている。そんな日常に、まっすぐに相手と向き合い、必要とあれば立ち向かっていくフェンシングというスポーツが、主人公である元フェンシング選手のエンデル・ネリスによってもたらされる。息の詰まる生活をしていた子供たちはたちまちフェンシングに夢中になり、そこに希望が芽生え始める。さらに秘密警察に追われるエンデル自身も、いつしか剣士のこころを取り戻していくー。

監督は『ヤコブへの手紙』のクラウス・ハロ。フィンランドを代表する映画監督として高く評価されており、長編監督作全5本のうち、本作を含む4本がアカデミー賞®外国語映画賞のフィンランド代表作品に選ばれている。2004年にはスウェーデンのアカデミー賞といわれる”イングマール・ベルイマン賞“を受賞。スウェーデン人以外の監督としては初受賞の快挙を成し遂げ、巨匠ベルイマン監督本人から称えられた。また本作は、2016年ゴールデングローブ賞外国語映画賞にもノミネートされている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa