ファインフィルムズはこの度、2015年第68回カンヌ国際映画祭 ある視点部門<ある才能賞>受賞『トレジャー オトナタチの贈り物。』を公開します。つきましてはこの度<本編映像>が一部解禁になりました。

本編一部映像
https://youtu.be/g5hInlkN_7k

うなる金属探知機、おじさんの人生大逆転?穴掘ってお宝探し!

◆今回解禁された本編映像は、主人公のコスティが仲間達と宝探しを開始する重要な場面を切り取っている。隣人アドリアンに宝探しの話を持ちかけられた主人公コスティ。なけなしの金をはたいて金属探知機の業者を依頼し、彼ら3人での宝探しを開始する。ターゲットのエリアに到着したおじさん達は早速、金属探知機を地面にあてて捜索を始める。業者は、まるで動物の悲鳴のようなウィーン、
ウィーンと珍妙な音をたてる金属探知機を操りながら地中に何か埋まってないかをただ黙々と探す。しかし、探知機は地面に落ちている釘など全く関係の無いものにも反応してしまう。そんなポンコツ探知機の様子に果たして本当に宝が見つかるのかと思わず心配の声をあげるコスティと隣人アドリアン。果たして彼らは人生一発大逆転のお宝を見つけられるのだろうか?

◆本作は隣人役をつとめたアドリアンの曽祖父が自分の庭に全財産を埋めたという実話を元に作られた作品である。結果的に、実際は曽祖父の宝を見つけることは出来なかったが、ポルンボユ監督はその話を元に自ら脚本を作り上げた。そして、今回宝探しの舞台として登場する庭はなんと、そのアドリアン家の土地であり、まるでドキュメンタリーのような臨場感あふれる仕上がりとなっている。

◆近年、ルーマニアは『4ヶ月、3週と2日』でカンヌ映画祭パルムドールを受賞、今年の第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門監督賞を受賞した『グラデュエーション(英題)』のムンジウ監督や『私の、息子』でベルリン映画祭金熊賞を受賞したネッツアー監督の登場などで「映画新興国」として非常に注目を浴びている。そして、本作『トレジャー オトナタチの贈り物。』のメガホンをとったのは“ルーマニアン・ニューウェーブ”の旗手と呼ばれるカンヌ国際映画祭の常連、コルネリュ・ポルンボユ監督。

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執筆者

Yasuhiro Togawa