下北沢映画祭運営委員会は、2016年10月8日(土)〜10日(月・祝)の3連休、第八回下北沢映画祭を行なう運びとなりました。

Aプログラム
下北沢の“あの感じ”って、なんだ?
〜スーパーローカルヒーローと僕らが語らう夜〜 10.8(土) 19:30〜(開場19:15)
@下北沢トリウッド  1,500円
広島・尾道でひとりCDショップ「れいこう堂」を営み、街の人はもちろん多くのミュージシャンにも愛されるおじさんに密着したドキュメンタリー映画『スーパーローカルヒーロー』。この映画をきっかけに、下北沢の変容を見つめ続ける下北沢のローカルヒーローたちと、演劇、音楽、古本、カレー、若者、サブカルチャー、街の再開発、小田急線地下化…多様な視点が散りばめられ、多様な風景を見せてくれる街、下北沢を語りつくします。今回は東京初公開となるリマスター版での上映となります。
ふと気づいたら、今日も今日とて下北沢に来ていた、というティーンエイジャーたちへ。どうせヒーローなんかいない、と思っているオトナたちへ。
※『スーパーローカルヒーロー』上映後、田中トシノリ監督&主演信恵さんからのビデオメッセージあり!
【ゲスト】
長谷川朗さん(ヴィレッジヴァンガード下北沢)
下平憲治さん(下北沢NeverNeverland)
大槻貴宏さん(トリウッド)
福桝賢一さん(BUSHITSUシモキタザワ)

Bプログラム
実写じゃない! アニメでもない!
ロトスコープによる新しい映像の風景
10.9(日) 10:30〜(開場10:15)
@下北沢トリウッド  2,000円
“ロトスコープ”という、実写映像を1コマずつトレースして絵画を制作し、アニメーション映像化する技法で作られた長編&短編を通して「これからの映像の風景」を考える本プログラム。岩井俊二監督作『花とアリス殺人事件』、ルミネCMなどを手がけるアーティスト、シシヤマザキさんの短編作品、そして大橋裕之さん原作漫画をアニメーション化した『音楽』の制作過程映像を一挙上映!
上映後は制作者のお2人にロトスコープの可能性について語っていただきます。実写じゃない、アニメでもない、不思議で楽しい映像体験へご案内します。

【上映作品】
『花とアリス殺人事件』
シシヤマザキ全6作品「YA-NE-SEN a Go Go」「ああ/良い」「⽉夜&オパール」「YAMASUKI YAMAZAKI」「WASEDAnce Animated Campus Tour 踊る!早稲⽥大学 1 分間キャンパスツアー」「Open Reel Ensemble – 回・転・旅・⾏・記 with 七尾旅⼈ Music Video 『音楽』制作過程映像
ゲスト:畳谷哲也さん(アニメーションディレクター)
岩井澤健治さん(『音楽』監督)

Cプログラム
映画が繋ぐ、着物との縁。
10.9(日) 13:30〜(開場13:15)@しもきた空間リバティ  2,000円(当日着物でご来場のお客様は300円キャッシュバック!)
4,900円(チケット+着物&帯プレゼント+着付け)
昔は日常だった、でも今は非日常となってしまった着物。それでも、どんなに時代が変わろうとも着物の美しさは普遍的なもの。着こなし、立居振舞い、そして艶やかさ。着物を普段着として着ていた時代を描いた映画の中にはお手本が溢れているのです。『化粧師』の上映と井嶋ナギさん&前田エマさんのトークを通して、着物の魅力に迫ります。
下北沢のアンティーク着物店「着縁」さんとコラボした着付けセットで着物デビューも応援します。上映後に着物姿で歩く下北沢はいつもと少し違う景色に見えるはず。非日常の映画体験をぜひ。

※「着縁」とは? 下北沢駅から徒歩1分のところにあるアンティーク着物店。着縁さんのセンスのいい着物と帯、そして当日の着付けもセットとなった4,900円のチケットは、普段セールなどをやらないお店だけに、かなりお得です!
http://kimono-kien.com/
[ゲスト】
井嶋ナギさん(文筆家)
前田エマさん(モデル/アーティスト )

Dプログラム
橋口亮輔、脚本を語る
〜『二十才の微熱』から『恋人たち』まで〜
10.9(日) 18:00〜(開場17:45)
@しもきた空間リバティ  2,000円
昨年公開された橋口亮輔監督最新作『恋人たち』は、変わりゆく東京でなかなか変わる事が出来ず、もがき苦しんでいる個々のキャラクターがリアルに描かれていました。また、橋口監督の作品はどれも緻密なストーリー構成がなされており、その脚本が国内外で高く評価されています。
本プログラムでは『恋人たち』上映後に、監督が普段どのように脚本を執筆されているのか、その脚本づくりの神髄を披露していただきます。脚本家志望の方はもちろん、脚本家志望でない方も必聴!皆さんの質問にもお答えいただきます!
ゲスト
橋口亮輔監督
轟夕起夫さん(聞き手)

Eプログラム
コンペティション
10.10(月・祝) 13:20〜(開場13:05)
@しもきた空間リバティ  1,500円
実写、アニメーション、ドキュメンタリー、PVなどジャンルを問わずに公募を行うコンペティション。映画祭の最終日となる10月10日(月・祝)、過去最多となる応募総数297作品の中からスタッフによる選定を通過した全9作品を上映します。当日は、ゲスト審査員として、『セトウツミ』が話題の大森立嗣監督にご登壇いただきます!
【ノミネート作品決定!】
『I CAN SEE YOU』(監督:顧傑) 『こんぷれっくす×コンプレックス』(監督:ふくだみゆき) 『おもかげたゆた』(監督:大寶ひとみ) 『世界の終わりの、そのあとで』(監督:上田浄介) 『より道』(監督:たかひろや) 『サヨナラ、いっさい』(監督:渡邉高章) 『お姉ちゃんは鯨』(監督:村上由季) 『I think you’re a little confused』(監督:小川育) 『加賀谷だけが好き』(監督:首藤凛)
映画祭当日は、4名の審査員によりグランプリ、準グランプリ、そして観客の皆様による投票で観客賞が決定いたします。さらに今年は日本映画放送株式会社様にご協賛いただき、「日本映画専門チャンネル賞」も新設! ノミネート監督全員にはスポンサーのCyberlink様より最新編集ソフトが贈られます。
【審査員】 大森立嗣監督
直井卓俊さん(企画・配給プロデューサー)
大槻貴宏さん(トリウッド代表/ポレポレ東中野プロデューサー)
轟夕起夫さん(映画評論家)

第八回テーマ
「ニュートーキョー、ニューシモキタザワ」
2020年の東京オリンピックに向けて、今まで以上のスピードで変化する東京の景色。下北沢も2013年に駅が地下化され、街並が変わりつつあります。そんな新しい変化と向き合うこと、立ち止まって別の方向を見てみること、振り返って変わらないものの魅力を再確認すること———そんな映画の楽しみ方を、全5プログラムを通して提示していきます。
■日程:10月8日(土)〜10日(月・祝)
■会場:しもきた空間リバティ(世田谷区北沢2-11-3イサミヤビル4F)
     下北沢トリウッド(世田谷区代沢5-32-5-2F)
■チケット代:公式サイトにて随時発表
■公式サイト:http://www.shimokitafilm.com

本年度のキービジュアルを撮影したのは、少女写真家として注目を集める新進気鋭のフォトグラファー、飯田えりかさん。そして衣装協力は、下北沢のアンティーク着物店「着縁」。テーマに合わせ、飯田さんが収めた変わりゆく下北沢の街と、古き良き着物の魅力が融合したビジュアルとなっております。

執筆者

Yasuhiro Togawa