黒川博行氏の第151回直木賞受賞作「破門」を原作に、佐々木蔵之介、横山裕がW主演する映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(2017年1月28日公開)。大阪を舞台に、関西弁での会話がテンポよく繰り広げられる本作に、日本を代表する関西出身の俳優たちの参戦が決定!

北川景子は映画では初となる全篇関西弁で、横山演じる二宮が思いを寄せる美女・悠紀役を演じ、佐々木、横山との掛け合いを見せました。そして凸凹コンビを翻弄する小ズルい詐欺師・小清水には、日本を代表する実力派俳優橋爪功、桑原が属する組織の若頭・嶋田に国際的に活躍する國村隼、そして木下ほうか、キムラ緑子、宇崎竜童、中村ゆり、矢本悠馬ら話題の関西出身俳優が総出演。また唯一関西出身ではないものの、「日本で一番愛人にしたい女」と誉れ高い橋本マナミが初めて愛人役でキャスティングされたことも話題です!

■これが注目の新キャスト!
二宮が「いとこじゃなかったら…」と思いを寄せる美女。二宮の事務所でバイトし、辛辣なことを言う一方で二宮をいつも心配している、いとこの渡辺悠紀に
“北川景子”(兵庫県出身)
桑原と二宮を翻弄する小ズルいサギ師、映画プロデューサーの小清水隆夫に
“橋爪功”(大阪府出身)
桑原の所属する二蝶会の若頭、嶋田勝次に“國村隼”(大阪府出身)
敵対する組織、滝沢組組長、滝沢に“宇崎竜童”(京都府出身)
滝沢の補佐役、桑原を付け狙う初見に“木下ほうか”(大阪府出身)
二宮の母・悦子に“キムラ緑子”(兵庫県出身)
桑原の弟分・セツオに“矢本悠馬”(京都府出身)
桑原の女、多田真由美に“中村ゆり”(大阪府出身)
小清水の愛人・玲美に“橋本マナミ”(唯一の山形県出身、愛人役で抜擢!)

コミカルな役から重厚な役まで、多彩な演技を見せる一癖も二癖もある俳優たちが集結しました。

≪小林監督からのコメント≫
北川景子さん(二宮が思いを寄せる美女・悠紀)
まさか北川さんに出演してもらえるとは!大阪の気ぃ強いネエちゃん、ハマってます。
惜しむらくはダンスレッスンのシーンをシナリオに書ききれなかったことです。
また悠紀ちゃんに会えることを祈ってます……。
 
橋爪功さん(映画プロデューサー・小清水)
いやぁ、こんなに楽しんで演じてる橋爪さんをあんまり見たことない、っていうぐらい
弾けていただけました。ホンマにエエカゲンな大阪のジジイです。
見てると腹立ちますが思い出すともっぺん会いたくなります。
 
國村隼さん(桑原の属する組織の若頭・嶋田)
二蝶会の若頭としての迫力と、親戚の優しいオッちゃん的な面を併せ持つ嶋田のアニキは、
國村さんをおいて他は考えられませんでした。
しかし嶋田さんが、もうちょっとしっかりしてはったら今回の災難は起こらなかったんやないかという気もします。
 
橋本マナミさん(小清水の愛人・玲美)
橋本さんの撮影日は、橋爪功さんや、キャメラマンが浮足だってました。
衣裳小道具合わせの時も、なぜかいつもよりスタッフの数が増えていて……。
大阪弁には苦労されてましたが、幸い耳もよく、熱心に取り組んでくれたので、仕上がりは上々でした。

≪出演者のコメント≫
●北川景子
激しいアクションの要素がありつつも、佐々木さんと横山さんの軽妙なやり取りがとても面白い作品でした。私はアクション部分に絡まない、お見合いばかりしているお気楽な女性の役柄ということで、平和な撮影でした。
大阪弁の役をいただいたことも非常に貴重な経験でした。関西を離れてから長いので、不安な方言は方言指導の先生の音源を何度も聞いて撮影に臨みました。大阪ロケでは本場のたこ焼きを食べられて嬉しかったです。
劇中は男の世界ですが、ぜひ女性の方にもご覧いただきたいです。

●橋爪功
昔から、大悪党よりは小悪党、あたまに「小」が付く人物にやたらと魅かれる性癖は年をとっても相変わらずで、「小利口」「小生意気」「小賢しい」「小煩い」「小汚い」等々、些か食えない奴に目が無いというか…。だからこの役、一読して即はまってしまった。
しかも、このオッサン、名前が「小清水」で…もう最高!

●國村隼
私は東京に住んで長くなったが、普段は関西弁だ。仕事の時はカチンコが鳴ったら標準語になる。でも、今回は台詞も関西弁。それだって慣れた事だが、今回ばかりは何故だか不思議な経験をした。自分自身と役との境が曖昧になった様な変な感覚。共演者が関西ネイティブばかりだったから?いや、何より小林監督の持つ独特の演出センスが原因かも知れない。いつの間にか彼の作品世界に引っぱりこまれてしまった。

●橋本マナミ
このたび玲美役で出演させていただきました。スリル溢れるストーリーに身を委ね、演じている側もドキドキしながら映画の一瞬一瞬を過ごさせていただきました。私は橋爪功さんと一緒のシーンが多く、橋爪さんのチャーミングでダンディな魅力に酔いしれながら現場をご一緒できたことはとても貴重な時間でした。役を習得する中でも難しかったのは関西弁です。私以外のキャストは全員関西出身という環境の中でちょっとのアクセントも狂いがないように練習しました。
秘密を持つ役ながらも関西弁を披露しているところもぜひみていただきたいです。
主役の佐々木蔵之介さん覇気迫る勢い!横山裕さんとのユニークなコンビ。ぜひ映画館で
楽しんでいただけたら嬉しいです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa