このたび、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した 2006 年を代表する大ヒット映画『フラガール』のモデルとなった、スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームの「今」を描くドキュメンタリー映画『シネマハワイアンズ』が、10 月 29 日(土)より、ポレポレいわき他、福島県内の映画館にて先行上映、そして、11 月より全国公開することが決定しました。

常磐炭鉱の閉山によって危機的状況に陥った地元を救うべく、福島県いわき市に誕生した大型リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ(旧 常磐ハワイアンセンター)」では、ほぼ毎日プロダンサーによるポリネシアンショーが公演され、現在も高い人気を誇っています。
その誕生を描いた映画『フラガール』は、実話をもとにした感動的なストーリーで大ヒットとなり、第 30 回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した他、第 80 回キネマ旬報ベストテンで邦画部門の第 1 位となりました。

本作『シネマハワイアンズ』は、2014 年 12 月に撮影を開始。「スパリゾートハワイアンズ」の創業 50 周年を飾る新しいショー「BIG MAHALO!!」を成功させるべく、昼と夜のショーの合間をぬってレッスンやリハーサルに励みます。2011 年に発生した東日本大震災では、被災した地元の人たちを元気づけるべく、支援活動として「全国きずなキャラバン」を企画し、福島県内の避難所を中心に全国を巡業したフラガールたち。まさに、廃れ行く炭鉱町の未来を切り開いた先輩たちの意思を受け継ぎ、震災から立ち上がる地元のシンボルとして、希望と笑顔を届け続けます。

そして、本作のナレーションをつとめるのは、舞台となるいわき市で育った秋吉久美子。彼女の、芯の通ったそれでいて優しい声に導かれて、夢にいちずなダンサーたちのクライマックス、「BIG MAHALO!!」のステージの幕が上がります。MAHALO とは、「感謝します」や「ありがとう」といった意味の言葉。震災から立ち直り、甦った「スパリゾートハワイアンズ」で、ダンサーたちは精一杯の感謝の気持ちをこめて、「今」を踊ります。※本年は「いわき市」市制 50 周年でもあります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa