『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化する最新作『永い言い訳』(アスミック・エース配給)が10月14日(金)より公開になります。

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族——トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子供を持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが・・・

主人公の津村こと衣笠幸夫役に『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』での演技が高い評価を得て、昨年度日本アカデミー賞最優秀助演男優賞等を受賞した本木雅弘。その他ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が脇を固め、ひとときも見逃したくない緊張感と豊かさにあふれた映画空間を創り上げます。

映画公開を記念して、西川美和監督が文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」(実業之日本社)にて連載中の『映画にまつわるXについて』から、『永い言い訳』制作エピソードを集めた 『映画「永い言い訳」にまつわるXについて』が7月7日(木)に電子書籍限定にて発売になります。

◆ 本書の内容 〜西川美和の苦悩と人間味が溢れる、出色のエッセイ◆
スタッフや俳優たちとの人間関係、是枝裕和監督との新事務所設立などにまつわるエピソードを公開。また撮影期間中に「開始二時間でネジがぶっ飛ぶ五歳児」、「獣のような七十五歳のカメラマン」、「自意識のマトリョーシカ人形」のような俳優などに囲まれながら苦闘したようすにも触れられています。
西川さんが「こんなにも自分が信じられなくなった経験は、監督になって以来初めてだった」と振り返る制作過程。彼女が一つひとつの出来事をどう感じ、どう向き合い作品を完成させたのか。ここでしか知ることのできない西川美和のリアルが書かれています。
映画監督としてはもちろん、一人の人間・西川美和の魅力がぎっしりと詰まった全10編。映画ファンだけでなく、すべての読者が楽しめる一冊です!

書名:映画「永い言い訳」にまつわるXについて
著者:西川美和  発売日:2016年7月7日(木)
配信価格:本体300円+税  発売:実業之日本社
収録内容:文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」より全10編を抜粋。
※初公開のメイキング写真も収録
◆ ためしよみ配信中! 〜「ジェイノベル・プラス」(実業之日本社)にて
http://j-nbooks.jp/jnovelplus/original.php?oKey=66

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執筆者

Yasuhiro Togawa