『アナと雪の女王』『ベイマックス』のディズニーが贈る、人間のように暮らす動物たちの“楽園”を舞台にした感動のファンタジー・アドベンチャー『ズートピア』が、ついに7月15日(金)をもって全劇場・全スクリーンでの上映を終了(劇場により順次終了)となることが決定した。

本作は4月23日から公開し新作映画が毎週公開される中、動員・興行ランキングともに1位〜3位を維持し、ついに62日目で70億という記録的数字を達成した。70億達成までの日数を過去のディズニー作品と比較してみると、「アナと雪の女王」23日間、「ベイマックス」37日間とまさに“ナマケモノ級”のスローペース。しかし、日々SNSなどでは、何度も観たというリピーターや創作マンガ、擬人化イラストなど『ズートピア』関連のファンアートが絶えず投稿され、ついには前向きになれる映画として「ズートピアセラピー」という言葉も誕生し社会現象にまで至っている。スローペースながらも、沢山の人たちに愛され続け、口コミも影響し、息の長い興行に繋がっていることが分かる。公開から2か月を経てもなお、大人から子供まで幅広い層からの支持を受け、依然、2016年No1作品を守り続け記録更新中だ。世界では、ディズニーのアニメーション作品として「トイ・ストーリー3」「アナと雪の女王」のたった2本しか成し遂げていなかった世界興収10億ドルの壁も突破しており、残り2週間となってもズートピア旋風はまだまだ続きそうだ!

90年以上も続くディズニーアニメーションの歴史で、『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』のプリンセスシリーズだけでなく、『シュガー・ラッシュ』や『ベイマックス』など、近年続くディズニーが得意とする“その時代に寄り添ったテーマにチャレンジする”新しい物語が、現代人の共感を呼び、大ヒットの要因ともなっている本作。世界に愛されている『ズートピア』を映画館で楽しめるのも残りわずか。是非ジュディとニック、ズートピアの住人に最後もう一度劇場へ会いに行ってはいかがだろうか?

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執筆者

Yasuhiro Togawa