この度映画『フラワーショウ!』(配給:クロックワークス)が、7月2日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開致します。つきましては本作の公開を記念し、恵比寿ガーデンプレイスとタイアップが決定いたしました。

エリザベス女王が総裁を務め、英国王立園芸協会が主催するチェルシー・フラワーショー。世界最古にして最高峰の豪華絢爛なショーを舞台に、あえて華やかな花を使わず、雑草とサンザシの木だけという型破りなアプローチで挑み、権威主義がはびこるショーの歴史を塗り替えたメアリー・レイノルズの真実の物語を描いている本作。恋にも夢にも全力で挑むヒロインの姿に、共感の声が数多く寄せられている爽快サクセス・エンターテインメントです。

本作の公開を記念して、映画をイメージした庭が、恵比寿ガーデンプレイスのシャトー広場に展開いたします。デザインを担当するのは、日本における英国式ガーデニングの第一人者であり、同フラワーショーにて三度メダリストに輝いた英国園芸研究家・ケイ山田さん。本作の主人公のモデルとなったメアリー・レイノルズさんとは、2002 年の同フラワーショーにて競演されています。また、2009 年に出場した際には、エリザベス女王より直々に称賛された経験をもつ園芸界のレジェンドです。

<チェルシー・フラワーガーデン In YEBISU GARDEN PRACE>
7/2(土)公開映画『フラワーショウ!』をイメージしたガーデンが恵比寿ガーデンプレイスに登場!

■庭園展示期間:6 月 29 日(水)〜7 月 20 日(水)
■会場:恵比寿ガーデンプレイス シャトー広場

また、同地で毎週日曜に行われるYEBISUマルシェでも
本作にまつわるお花やハーブ、ガーデングッズが販売いたします。
詳細URL⇒http://www.nkbmarche.jp/yebisu-marche-%E6%AF%8E%E9%80%B1%E6%97%A5/

ケイ山田さん
英国園芸研究家ガーデン&ファッションデザイナー、蓼科高原 バラクラ イングリッシュ ガーデン オーナー。メアリー・レイノルズ氏金賞受賞同年である、2002年にチェルシー・フラワーショー最難関のショーガーデン部門に日本人で初めて単独出場し、準金賞を獲得。2014年には、日英協会年次晩餐会の席にて三笠宮彬子女王殿下より、日英協会賞を授与。現在では、ケイ山田ガーデニングスクールを構え、英国式の寄植えや庭づくりの指導にあたる他 全国のガーデニングイベント等で講演活動や寄植え講習も行う。

<ケイ山田氏インタビュー>
—『フラワーショウ!』を観た感想を聞かせてください。
本作のモデルとなったメアリー・レイノルズと競演した 2002 年のチェルシー・フラワーショー当時を思い出して凄く感動し、涙がでました。また、メアリーさんの情熱や完成、自然を守りたいというポリシーが伝わってきて、素晴らしい映画だと思いました。

—本作をモチーフにしたお庭のテーマや注目ポイントを教えてください。
メアリーさんの造る、自然をテーマにしたアイルランドの原風景という感じのものにしようかなとも思ったのですが、ビルに囲まれたこの場所では野草だけだと少しインパクトに欠けるかなと思い、元来華やかな祭典である“チェルシー・フラワーショー”のシンボルとして“花”をモチーフにしました。また、上から見た際にも目を引くよう、植栽ケースの中央部を花芯に、周りを花びらにみたて、元気なお祭りのイメージでデザインしました。

—植栽時に心がけていることはありますか?
今回で言えば、かなり気温の高くなる環境に 3 週間展開するということを配慮して、暑い中でも育ちやすい植物を選びました。お花の種類で言えば夏中楽しめるナデシコや、ケイトウ、ユーホロビア、なす、観賞用パプリカなど全部で 61種類を使用しました。

—この時期おすすめのお花は?
今の時期はあじさいが見ごろですが、その中でもハイドランジアアナベルという白いあじさいがおっすすめです。最近では日本でも色々なところで見ることができますが、実はこのお花は、私が初めて日本に紹介したものでもあるんです。

—チェルシー・フラワーショーの思い出を聞かせてください。
劇中で描かれているメアリーさんと同じような苦労がたくさんありました。資金や、人集め、それから植物の調達。特に私は日本からの出場ですので現地で集めることが難しく、半年以上前からナーサリー(お花の業者)へ日本から何度も何度も通いました。また、実際に庭を造る際にも到着した花が全く咲いていないということがあり、ショックに思ったことも覚えています。と、出展した当時を思い返すと苦労話が多くなりますが、チェルシー・フラワーショーは世界中から素晴らしいガーデンデザイナーが集まるとても美しいショーなので、見に行くのはとても楽しいですよ。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa